経皮的エタノール注入療法(PEIT)
目的
超音波下で肝細胞癌に穿刺した針から純エタノールを注入し、肝癌組織を固定、壊死に陥らせる治療法。一般的には直径2~3cm以下の小型肝細胞癌で、3個以下の小数である場合に適応とされているが、最近では適応拡大傾向にあり、超音波で病変が描出される限り肝臓内のいずれに存在しても施行可能となっている。また、術後の肝機能の変化は一過性で軽度であるため、肝機能障害の進んだ症例にも施行可能である。
禁忌
コントロール不能な腹水や著明な出血傾向がある。
副作用
エタノール注入時の一過性の疼痛、発熱がある。
合併症
腹腔内出血、胸腔内出血、肝梗塞、非癌部の壊...