胃チューブの管理
胃チューブは,
①後出血の早期発見(手術直後のみ),
②残胃から分泌される胃液やガスの貯留や空気ののみ込みによっておこる胃部の膨満からくる嘔吐や吃逆の予防,
③胃液やガスによる吻合部への圧を軽減し,縫合不全を予防する,
④術後腸管圧をたかめず腸管症状を予防する,
などを目的として留置される。そのため,挿入してある胃チューブの長さを確認し,排ガスが確認されるまでは抜けないように管理し,定期的に吸引またはミルキングを行う。
胃切除や胃全摘術の場合は,再建術式によって挿入深度が違うので,長さを必ず確認する必要がある。
また患者に対しては,違和感が強いため,その意義を説明し自分で抜く...