便秘からの身体症状
便が結腸に詰まると、直腸が過伸展の状態になり、腸管の運動を支配している自律神経系を刺激し、さまざまな症状をもたらす。
腸内で便や未消化物が発酵したり腐敗すると、ヒスタミン、フェノール、がクレゾールなどの化学物質や、インドール、スカトール、硫化水素、メタンなどのガスが発生する。これらが血液中に吸収され中枢神経系を刺激し、悪心・嘔吐、頭痛、睡眠障害などを引き起こす。
排便時の疼痛の発生を抑える目的で食事量を制限したり、排便を我慢したりすれば、便はいっそう硬化し、便秘を強固にする。
腸に長時間停滞していた便は、水分がほとんど吸収されて小さく硬くなって、腸壁に付着し排出しにくくな...