腹腔穿刺
目的
診断および治療方針決定の目的:腹腔内に貯留している液体を採取し、貯留液の性状確認や腹腔内出血の有無などの確認(病理学的、細菌学的)
治療目的:腹腔内に抗癌剤などを投与する、腹水による苦痛(腹部膨満や呼吸困難)を軽減する、腎不全治療としての腹膜灌流など。
対象
腹水貯留による苦痛の強い患者、腹膜播種で腹腔内への治療の必要な患者、腎不全で腹膜灌流の必要な患者
禁忌
原則として、禁忌はないが、腹部の術後患者で腸管癒着の疑われる症例には特に注意する。また、急激に大量の腹水を排液することは避ける。
必要物品
腹腔穿刺針(18Gサーフロー針、トロッカーカテーテル)、イソジン綿...