連関資料 :: コミュニティ・ワーク

資料:13件

  • コミュニティワークの意義とその役割
  • 社会福祉援助技術である間接援助技術の中心的位置とされているコミュニティワーク(地域援助技術)とは、直接援助技術であるケースワーク(個別援助技術)やグループワーク(集団援助技術)と並んで福祉専門職の主要な援助技術の一つである。 その役割とは、対象とする地域内のさまざまな社会集団相互間の組織化や新たな集団形成に向けての援助、地域福祉政策(プランニング)とそのために必要な社会調査、ニーズに対応する社会資源のネットワーキング、公私団体およびボランティア団体などの活動促進など地域社会の福祉ニーズや福祉問題、福祉運営の課題に対応して、直接援助技術が展開しやすいように環境を整える側面をもった技術である。 従来、地域福祉に見合う社会福祉方法論としてはコミュニティ・オーガニゼーションが考えられていたが、それは個別課題を抱えている人には必ずしも直接的に関わりをもたずに、その抽象的・外延的援助のための地域住民の組織化や、大多数の地域住民の関心事の解決に取り組んできた傾向がある。従って、地域で個別生活課題を抱えながら、地域自立生活を望んでいる人々への個別援助と、それを支えるソーシャル・サポート・ネットワークづくりとを総合的に展開するという実践は弱かったといわざるをえない。この点においては、地域社会がおかれた歴史的な状況や環境の変化及び、地域福祉計画の重要性が注目されてきたことについてあわせて考察することが必要である。 高度経済成長以前の1960年代までの日本社会では、農村部では伝統的な村落共同体が形成されていた。また都市部では、有力な商店主や町工場の工場主などがリードする町内会が日本の地域社会の実態であった。ところが、高度経済成長時代に急速な工業化、都市化が進展して大規模な人口移動が発生し、農村部は過疎化して村落共同体が解体しはじめた。一方で新住民が殺到し過密化した都市部では、旧来の町内会が衰退していった。 このように、この時期における国の地域開発政策によって、地域社会をめぐるさまざまな社会問題(公害問題・環境問題等)や地域問題(地域格差是正問題・都市問題等)が発生し、すでに衰退の過程にあった伝統的な地域社会としてのコミュニティをどのように再生しことが政策課題上の重要なテーマとなってきていた。 それらを背景に、1969年、政府の経済企画庁・国民生活審議会調査部会コミュニティ問題小委員会では、『コミュニティ―生活の場における人間性の回復―』という報告書を提出し、伝統て、政策上の新しい概念としての「コミュニティ」を提示した。 その新しい概念としてのコミュニティとは性と責任を自覚した個人及び家庭を構成主体として、地域性と各種の共通目標をもった解放的でしかも構成員相互の信頼感のある集団」として規定したものであり、都市化社会の到来によって、人間関係の希薄化やそれに伴う人々の連帯感の喪失を「人間性の回復」という視点から、産業化・都市化によって崩壊の危機に直面している、伝統的コミュニティの再生を促した「福祉コミュニティ」という概念であり、それを前面的に示し当時の日本の地域政策の中心課題とした。 さらに1973年のオイルショックによって高度経済成長が終わりを遂げ、ポスト工業化の時代へと転換するにつれて日本の各地域社会が直面した問題は、人口の移動に変わり、急速な人口の高齢化であった。 1970年に老年人口比率て「高齢化社会」に突入して以降、1994年に2倍の14%(高齢社会)に達するまでにわずか24年しかかからなかったという急速な高齢化の進展は、世界に例をみないものであるうになり、各地域
  • 環境 福祉 日本 社会福祉 社会 経済 地域 高齢化 都市 コミュニティ コミュニティ・オーガニゼーション オイルショック 高齢化社会 高齢社会 公害問題 ソーシャル・サポート・ネットワーク 地域福祉計画 過疎 過密 都市問題 地域格差 政策課題 直接援助技術 ケースワーク 個別援助技術 グループワーク 集団援助技術 間接援助技術 コミュニティワーク 地域援助技術
  • 4,950 販売中 2008/06/27
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  • 精神障害者を対象としたケースワーク、グループワークコミュニティワークの過程
  • ケースワークとは、社会生活を送るうえで身体的、精神的、社会的な要因により、何らかの生活課題に直面している精神障害者や家族に対して、問題解決や課題遂行を援助するために用いられる援助技術である。ケースワークには多くの理論があり、多くのアプローチが存在する。その相談内容には、社会福祉制度の利用や精神障害者・家族を取り巻く生活環境問題など多種多様にわたっている。  このような相談活動を展開する中で、中核をなす面接の過程を述べる。展開過程は、?援助の開始期?援助の展開期?援助の終結期の3つに分かれる。援助の開始期は、援助者が利用者と出会い、情報収集による問題の明確化や信頼関係の形成を目指し受理面接を行うインテークと、利用者・専門家・利用者を取り巻く環境などを分析し、問題を見付け解決へ結ぶアセスメント、援助の具体的方法を決め、当面の目標を設定するプランニングがある。援助の展開期は、援助者が利用者とその家族、利用者を取り巻く環境の相互関係へ介入し、各自の代弁を行なったり、情報提供などを行う。そして、援助者による調整機能を生かしたネットワークづくりも欠かせない技術である。援助の終結期は、問題が解決したときに終結となる。そのため援助者は、展開期の後半には、援助の終結を視野に入れた援助を行い、利用者が自立できるような態勢を整える。但し、全ての終結ではなく援助過程の一部として捉えられている。  精神保健福祉士は、精神障害者の特徴や疾患を理解し、自らの力で問題解決に取り組めるよう利用者の不安を受け止め、支持し、助言していくことが必要である。そして、利用者の不満や不安についてもその感情を受け止める役割を果たし、支えていくことが必要である。  グループワークは、集団に焦点を当て、問題解決のための目的を設定し、援助者がメンバー個人の社会生活能力を回復・強化し、社会生活上の問題解決や成長を図るものである。
  • レポート 福祉学 グループワーク ケースワーク コミュニティーワーク
  • 5,500 販売中 2005/11/12
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  • コミュニティレベルにおけるケースワーク的方法論の効用と限界
  •  ケースワークとは何らかの問題を抱えていて困窮していたり、何らかのニーズを持っていたりする人(クライエント)に対して行サポートするためのサービスや援助実践である。 また、目標とするところは、クライエントが「Wellbeing」な状態となり、それを自分たちで保てるようになること、あるいは、潜在的に持っている能力を十分に引き出すところにある。このケースワークが持つ主な援助技術や機能として考えられるのは、まず、相談面接における面接技術がある。これは、高度なコミュニケーション技術を用いてクライエントとの信頼関係を構築し、傾聴することにより相手の理解を試みて、相手にもそれを理解してもらう。そして、感情の共有を図ることでクライエントの感情に近づき、話を整理していきながら訴えたいことの真意に近づく。次に、社会資源を活用することがあげられる。これは単にニーズを社会資源に結びつけるだけでなく、適切なものが無いのであれば開発するという意味も含む。これがソーシャルアクションにつながったり、アドボカシーや自己主張訓練や様々なことを学ぶ機会などにもつながる。そして最後にチームワーク力が上げられる。多くの場合クライエントの持つ問題やニーズに対してワーカー個人、または一機関で対応することは難しい。そこで、チームを作り問題やニーズに対応していく。その上でチームワーク力的能力は重要となってくる。  これらの、主要なケースワークの技術や機能がコミュニティレベルで果たす役割をそれぞれ考えてみると、まずコミュニケーション技術では住民との良好な関係作りの上で役立つ。そしてこれは間接的に地域を組織化する上では不可欠になってくるだろう。
  • レポート 福祉学 福祉 コミュニティーワーク ケースワーク
  • 550 販売中 2005/05/29
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