観察については広義では実験も含む。理科の指導では必ず実験観察が必要である。理科教育で言う実験観察は自然科学での研究の場合とは必ずしも同一のものではなく、学習活動の1つとして行われるものである。
観察の中心的な働きは「みる」ことにある。観察力を育てるには観察方法を指示し観察する観点を明確にしていくことで、観察力を養うことができ、特に指示しなくても自然現象を観点を持ってみることができるようになってくる。ただやみくもに「みる」ということだけでは観察力は養われないのである。
観察の指導で重要なことは、観察の目的を明らかにすること、観察の方法を正しく指導すること、記録・スケッチを並行させることであ...