資料:6件
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リハビリテーションの理念・定義について
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リハビリテーションとは、種々の障害をうけた者が、その残された身体と精神の機能を最大限に発揮して、障害をうける以前の状態の限りなく近くまで、身体・社会・職業・経済・知能・精神的に回復させ、人間として社会復帰をさせる事を目的とする、医師をはじめ多くのスタッフによるチーム・アプローチである。
そして、障害者が何らかのハンディキャップをもったまま生きるためには、身体・精神治療の他、健常者が生活する社会環境へ、いかに適合していき、また、これに対して今後の社会環境は、どのようにあるべきかが重要となってきた。
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精神科リハビリテーションの理念とその視点について
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リハビリテーションの理念は、全人間的能力の回復と社会への統合である。精神科リハビリテーションの理念も、その点では異なるところはない。違いがあるとすれば、理念と用いられる技術との関係である。精神科リハビリテーションの訓練は、リハビリテーションの理念(復権)そのものを意識的に動機付けようとしている。
世界人権宣言や日本国憲法では、人として生を受けた者は例外なく基本的人権を実現するように方向づけられていることを示唆している。精神障害のためにリハビリテーションに動機づけられないことが原因で、人権が妨げられる結果にならないようにすべきである。たとえば、家に閉じこもって一歩も外に出たくないといっている障害者を、誰にも積極的に害を与えないからといって、ただ放置しておくことが本人の人権を尊重することになるのかどうか、具体的によく検討しなければならない。
精神科リハビリテーションの基本原則は、人間生活のあらゆる側面に否応なしにかかわらざるをえないため、さまざまなアプローチがある。それらを網羅しかつ統合されたものとなるためには、多面性・同時性・相補性・整合性などの諸要素を常に念頭においておく必要がある。以下に精神科リハビリテーションにおける視点を述べる。
網羅的かつ統合されたアプローチとは、精神障害者はその本来の性質により、軽重の差はあれ、生活のあらゆる面に影響を及ぼす。したがってそれに対応するリハビリテーションも、人間生活のあらゆる側面に否応なしにかかわらざるをえない。また生活のある一側面に働きかけるアプローチ手法においても、生活能力の改善を目指すものや生活支援に資する環境の整備、環境への適応援助とさまざまである。これらのアプローチを偏りなく網羅的に行うことが重要なことである。
当事者参加の原則とは、リハビリテーションの主人公は、あくまでも当事者である。
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