多文化主義の考え方と、それが持つ問題点について
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世界には、いろいろな文化が存在する。そして、その文化が社会に与える影響は想像以上に大きく、人類の友好の手段にもなるが、時には支配の道具にもなり、文化をめぐって争いが起こることも少なくない。現代社会においては、マスコミやインターネットなどの様々なメディアが発達し、ひとつの国家の中にも多くの文化が入り混じっている。
多文化主義(マルチカルチュラリズム)は、「ひとつの社会の内部において複数の文化の共存を是とし、文化の共存がもたらすプラス面を積極的に評価しようとする主張ないしは運動」を指し、二つの類型がある。
?統合理念としての多文化主義
・結果の平等を目指す
・積極的な政府の支援
・主流文化のもとに統合していこうとする、同化
主義の否定
?道具としての多文化主義
・差別を禁止し、社会参加の為の機会の平等をめざす
・同化主義の否定まではいかない
・同化・融合のための一時的迂回策という側面
多文化主義の考え方と、それが持つ問題点について
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世界には、いろいろな文化が存在する。そして、その文化が社会に与える影響は想像以上に大きく、人類の友好の手段にもなるが、時には支配の道具にもなり、文化をめぐって争いが起こることも少なくない。現代社会においては、マスコミやインターネットなどの様々なメディアが発達し、ひとつの国家の中にも多くの文化が入り混じっている。
多文化主義(マルチカルチュラリズム)は、「ひとつの社会の内部において複数の文化の共存を是とし、文化の共存がもたらすプラス面を積極的に評価しようとする主張ないしは運動」を指し、二つの類型がある。
統合理念としての多文化主義
・結果の平等を目指す
・積極的な政府の支援
・主流文化のもとに統合していこうとする、同化 主義の否定
②道具としての多文化主義
・差別を禁止し、社会参加の為の機会の平等をめざす
・同化主義の否定まではいかない
・同化・融合のための一時的迂回策という側面
多文化主義の概念が本格的に登場したのは、1970年代以降のカナダ、オーストラリアである。両国ともに、多くの人種・民族を抱える移民国であり、...