資料:10件
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今日の多くの学校や研究所相談室では、来談者中心療法と行動療法のカウンセリング技法が活用されている。この二つを基礎的な理論面、技法面、長所短所等を比較しながら述べよ。
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今日の多くの学校や研究所相談室では、来談者中心療法と行動療法のカウンセリング技法が活用されている。この二つを基礎的な理論面、技法面、長所短所等を比較しながら述べよ。
本来、カウンセリングとは心理学を土台とした対人手段であり、心理的な問題や悩みについて援助を目的とするものであった。現代でも根本的な部分に違いはないが、カウンセリングとは、来談者が、専門家との話し合いを通じて自分の問題を相談したり、助言を受けたりすることを指す。一般的な相談ではなく、カウンセラーは専門的な理論に基づき、目標や理念を持ち、併せて専門門的技術や技法を用いる。「来談者中心療法」と「行動療法」2つの専門的なカウンセリング理論は、今日の教育相談においても特に活用されている。
まず、「来談者中心療法」とは、カール・ランサム・ロジャーズの“クライエント中心カウンセリング” (非指示的カウンセリング)の理論が元になっている。
一方、「行動療法」は、ジョン・ブローダス・ワトソンによって提唱された“行動主義”やスキナーによって発展した“オペラント条件づけ”の理論を背景としている。
それぞれの理論のクライエントに対するカ
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今日の多くの学校や研究所相談室では、来談者中心療法と行動療法のカウンセリング技法が活用されている。この2つの基礎的な理論面、技法面、長所短所等を比較しながら述べよ
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今日の多くの学校や研究所相談室では、来談者中心療法と行動療法のカウンセリング技法が活用されている。この2つの基礎的な理論面、技法面、長所短所等を比較しながら述べよ。
(1)来談者中心療法
来談者中心療法の礎を築いたのは、アメリカの心理学者C・ロジャーズである。ロジャーズは自らの現象学的自己理論をもとに来談者中心療法を創始した。現象学的自己理論とは、私たち一人ひとりが意識している自分自身、例えば「私は落ち着いている」などといった自己概念を中心に考えられた性格理論である。ロジャーズによれば、自己概念は他人、特に育ての親の評価によって形成されるという。
自己概念に対して、それぞれが体感した主観的な現実のことを有機体験と呼んだ。この自己概念と有機体験が一致していればいるほど、人は活気に満ちた生活を送ることができる。反対に、自己概念と自分の実際の経験とが一致しないことで思い描く自分らしさが失われ、不適応状態へと陥る、というのがロジャーズの理論である。
ロジャーズはそれまで主流であったカウンセラーを中心とした精神分析と行動療法を批判し、来談者中心療法を展開していった。その基底にはロジャーズ自身
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