目的
コンパスなど先の尖った物を同時に2ヵ所に皮膚の表面に触れさせたとき,先端の2点の間隔がある程度以上に広ければ2点と感じられるが,間隔が狭いと2点とは感じられなくなる。触覚的に2点が2点として弁別されるために必要な2点間隔の臨界値を触2点閾という。身体の3部位での触2点閾を測定し,そのデータの分析を通して精神物理学的測定法の主要な技法のうちの1つである極限法を用いて、各部位、上下法、段階法によって閾値がどのように異なるか検討する。
方法
被験者 18歳の女子大生を対象とした。
装置 スピアマン式触覚計(TAKEI SCIENTIFIC INSTRUMENTS CO.,LTD.)を使用した。実験の結果は記録シートに記入した。
刺激?前腕の内側で肘の間接と手首の中間の部位(被験者の肩から40.5cm)
?手のひらの中間(被験者の肩から55.5cm)
?中指の指頭の中央(被験者の肩から65.5cm)
手続き
被験者と向かい合って座り検査するほうの腕を机の上に出す。各部位の中央に+印(1〜3cm)をボールペンで書いた触覚計を見せながら,次のような教示を与えて練習試行をおこなう。「今から今からこの触覚計で(2本の先端を示しながら)この間隔を少しずつ変化させながら,あなたの皮膚の表面を刺激します。あなたは目を閉じて,与えられた刺激が2点と感じられるか,あるいは2点と感じられないかを云って下さい。間隔が非常に狭いときには,2点をはっきり感じるのが難しくなりますので,自分なりの基準を守り、十分に注意を払って報告して下さい。」
測定は、スピアマン式触覚計の針の間隔を1mmずつ一定の順序で変化させる。2本の針は皮膚面に対して同時に、垂直に同圧で1〜2秒接触させる。試行間隔は最低で3〜5秒あけ、+印と2本の針の中央をあわせる。
触2点閾
目的
コンパスなど先の尖った物を同時に2ヵ所に皮膚の表面に触れさせたとき,先端の2点の間隔がある程度以上に広ければ2点と感じられるが,間隔が狭いと2点とは感じられなくなる。触覚的に2点が2点として弁別されるために必要な2点間隔の臨界値を触2点閾という。身体の3部位での触2点閾を測定し,そのデータの分析を通して精神物理学的測定法の主要な技法のうちの1つである極限法を用いて、各部位、上下法、段階法によって閾値がどのように異なるか検討する。
方法
被験者 18歳の女子大生を対象とした。
装置 スピアマン式触覚計(TAKEI SCIENTIFIC INSTRUMENTS CO.,LTD.)を使用した。実験の結果は記録シートに記入した。
刺激 ①前腕の内側で肘の間接と手首の中間の部位(被験者の肩から40.5cm)
②手のひらの中間(被験者の肩から55.5cm)
③中指の指頭の中央(被験者の肩から65.5cm)
手続き
被験者と向かい合って座り検査するほうの腕を机の上に出す。各部位の中央に+印(1~3cm)をボールペンで書いた触覚計を見せながら,次のような教示を与えて練習試...