血圧測定
血圧とは
心臓が全身に血液を送り出す時、左心室の収縮によって生じる圧力が大動脈を経て全身の動脈壁に及ぼす圧力を指す。収縮時に動脈壁が受ける圧力を最高血圧(最大血圧)といい、拡張期に受けるものを最低血圧(最小血圧)という。
血圧を測る目的
身体の生理的変化を示す重要な指標としての血圧を測定することにより、循環系の状態を知る。
血圧測定の手順
手順① 使用する物品を準備する。
留意点 もれなくそろっているか。(必要物品:血圧計、聴診器・肘枕、消毒綿・膿盆等)
手順② 血圧計の点検
留意点 ・水銀柱に水銀が付着していない。
・水銀がゼロ点にある。水銀漏れは、ないか。
・マンシェットや空気球からの空気もれはないか。
・200mmHgまで圧を上げ静止し、3分間(1分間でも可)に1目盛り以上下降しない。
・空気弁を全開にし、速やかに1秒程度で指針がゼロ位に戻る。
・マンシェットの幅は患者様の上腕の太さに適したものを選ぶ。
・点検後、血圧計を傾け水銀を入れ水銀コックを「OFF」にする。
根拠 ・水銀が、もし付近におちていれば、毒性の為、素手で触らないようにするため。
・マンシェットの中には、ゴム嚢が収められており、その後ゴム嚢の幅が、 血圧に影響するからである。(ゴム嚢の大きさが上腕の太さに対して狭いと血流
遮断のためのより多くの圧が加わるので血圧は高くなる。また、 大きすぎるゴム嚢はその逆の理由で血圧は、低くなる。)
マンシェットのゴム嚢の幅は上腕円周の40%、長さは80%理想的
・水銀漏れの防止
・不都合がある場合は血圧計を交換する。
手順③ 聴診器の点検
留意点 ・膜式にセットし、聞こえることを確認する。
手順④ 患者様へ説明をし、了解を得る。
手順⑤ 患者様に血圧測定前の確認をし、説明をする。
留意点 環境(暑さ・寒さの有無)、変動因子(動作直後・便・尿意)などを確認し、
不都合であれば時間を置くことを説明する。
根拠 ・患者様の不安や緊張が血圧を変動させる因子となり、血圧の上昇をきたす。
・血圧の変動因子を取り除き、正しい測定値を得る。
手順⑥ 測定する側の上腕(マンシェット)と心臓の高さを合わせる。
留意点 必要時肘枕を用い、腕の高さと肘が曲がらないようにする。
根拠 測定部位心臓より高ければその圧はマイナスされ、低ければプラスされる。
(座位では心臓と測定部位の高低差はほとんどないので、重力の影響よりも駆血帯の締めすぎや幅など血管圧迫の影響のほうが大きい)
手順⑦ 測定側の寝衣の袖を肩の辺りまでたくし上げ、手掌を上げる。
留意点 ・長袖シャツや袖口が細い場合は、片袖を脱がせる。
・保温、プライバシーに考慮する。
根拠 上腕を圧迫すると末梢にうっ血が起こり、血圧値が正常よりも低くなる。
手順⑧ マンシェットを取り出し、ゴム嚢内に空気が入ってないことを確認する。
根拠 マンシェットに空気が残っていると、その空気圧で水銀柱が押し上げられ、水銀がゼロ点に合わないので正確な測定値が得られない。
手順⑨ ゴム嚢の中央を確認し、上腕動脈の上に当てる。
留意点 上腕やや内側にゴム嚢がくるように当てる。
根拠 上腕動脈は腋窩の中央やや内側に向かって下降している。
手順⑩ マンシェットを巻く
留意点 ・肘窩より2~3cm上にマンシェットの縁がくるようにする。
・指2本入るくらいのきつさで巻く。
根拠 ・肘
血圧測定
血圧とは
心臓が全身に血液を送り出す時、左心室の収縮によって生じる圧力が大動脈を経て全身の動脈壁に及ぼす圧力を指す。収縮時に動脈壁が受ける圧力を最高血圧(最大血圧)といい、拡張期に受けるものを最低血圧(最小血圧)という。
血圧を測る目的
身体の生理的変化を示す重要な指標としての血圧を測定することにより、循環系の状態を知る。
血圧測定の手順
手順① 使用する物品を準備する。
留意点 もれなくそろっているか。(必要物品:血圧計、聴診器・肘枕、消毒綿・膿盆等)
手順② 血圧計の点検
留意点 ・水銀柱に水銀が付着していない。
・水銀がゼロ点にある。水銀漏れは、ないか。
・マンシェットや空気球からの空気もれはないか。
・200mmHgまで圧を上げ静止し、3分間(1分間でも可)に1目盛り以上下降しない。
・空気弁を全開にし、速やかに1秒程度で指針がゼロ位に戻る。
・マンシェットの幅は患者様の上腕の太さに適したものを選ぶ。
・点検後、血圧計を傾け水銀を入れ水銀コックを「OFF」にする。
根拠 ・水銀が、もし付近におちていれば、毒性の為、素手で触らないようにするため...