『現代の「教師に求められる資質とは何か」についてまとめなさい』
現代社会がめまぐるしく変化している中で、教育も同様に変化の激しいものとなっている。いじめや少年犯罪などの問題が日々取り立たされる中、教育の重要性はますます高くなり、教師に求められるものも肥大化の一途を辿っている。そんな中、中央教育審議会は同審議会の答申である「21世紀を展望した我が国の教育の在り方について」を発表した中で、「教師に求められる資質能力」について触れている。この答申の中には、教育の問題や教員に求められる資質とその養成方策、教員採用段階における選考方法やその他諸問題に対する提言がみられたが、個々の教員に求められる資質としては、
子供たちの「生きる力」をはぐくむための豊かな人間性と専門的な知識・技術や幅広い教養を基盤とする実践的な指導力
いじめ問題等に対応するため、教員一人一人が子供の心を理解し、その悩みを受け止めようとする態度と基礎的なカウンセリング能力の習得
の2点が見受けられた。
この中央審議会の答申を受け、教育職員養成審議会第一次答申「新たな時代に向けた教員養成の改善方策について」を発表した。その中で教員に求められる資質能力として、
いつの時代も教員に求められる資質能力
今後特に教員に求められる具体的資質能力
得意分野を持つ個性豊かな教員の必要性
の3点を挙げている。①については、昭和62年の教育職員養成審議会答申の記述より、「専門的職業である『教職』に対する愛着、誇り、一体感に支えられた知識、技能の総体」といった意味内容を有するものと理解でき、「素質」ではなく、後天的に形成可能なものとしている。②については、子どもたちに「生きる力」を授けるために、①に内容との重複を考慮せず、『地球的視野に立って行動するための資質能力』・『変化の時代を生きる社会人に求められる資質能力』・『教員の職務から必然的に求められる資質能力』これらが教員に必要であるとしている。③にあっては、教員一人一人が②で挙げたような基礎的・基本的な資質能力を確保するとともに、積極的に各人の得意分野作りや個性の伸長を図ることで教員としての力量を高め、結局はそれが学校に活力をもたらし、学校の教育力を高めることに資するものと考えられている。
ここでこれらをまとめると、教師に求められる資質・能力は「いつの時代にも教員に求められる資質能力」と今後特に求められる具体的資質能力」に分けて整理できる。前者は、教育職員養成審議会第一次答申の①の内容と同様のものと理解され、この一般的資質能力の上に、後者の具体的な資質・能力が求められるのである。この資質・能力とは、同答申の②に挙げられている、
『地球的視野に立って行動するための資質能力』
『変化の時代を生きる社会人に求められる資質能力』
『教員の職務から必然的に求められる資質能力』
に該当すると理解される。
では、教育現場においてこれらの資質・能力は具体的にどのような行為を指すのだろうか。
『地球的視野に立って行動するための資質能力』とは
未来を生きる子どもたちの豊かな人間性や社会性、国際社会に生きる日本人としての自覚を育成することであると私は考える。政治・経済・ 社会・文化などの様々な面で国際交流が進み、国際的な相互依存関係がますます深まっている現在の社会状況の中で、どんなに社会が変化しようとも変わらない生きる力(正義感や公正さを重んじる心、他人を思いやる態度、国語をしっかり身につける事など)に加え、国際感覚や基本的人権の尊重、自国や異文化の理解に生きる日本人を育てることが、
『現代の「教師に求められる資質とは何か」についてまとめなさい』
現代社会がめまぐるしく変化している中で、教育も同様に変化の激しいものとなっている。いじめや少年犯罪などの問題が日々取り立たされる中、教育の重要性はますます高くなり、教師に求められるものも肥大化の一途を辿っている。そんな中、中央教育審議会は同審議会の答申である「21世紀を展望した我が国の教育の在り方について」を発表した中で、「教師に求められる資質能力」について触れている。この答申の中には、教育の問題や教員に求められる資質とその養成方策、教員採用段階における選考方法やその他諸問題に対する提言がみられたが、個々の教員に求められる資質としては、
子供たちの「生きる力」をはぐくむための豊かな人間性と専門的な知識・技術や幅広い教養を基盤とする実践的な指導力
いじめ問題等に対応するため、教員一人一人が子供の心を理解し、その悩みを受け止めようとする態度と基礎的なカウンセリング能力の習得
の2点が見受けられた。
この中央審議会の答申を受け、教育職員養成審議会第一次答申「新たな時代に向けた教員養成の改善方策について」を発表した。その中で教員に...