資料:3件
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子どもを“育つ・育てられる”という視点のもとで、乳幼児の『愛着と自立』について述べよ
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発達は我が身に起こることだが、発達するためには親、またはそれに代わる保育者の力が絶対必要である。『育つ』のは確かに子どもであるが、『育てられる』のも、やはり子どもであるのだ。親または、それに代わる保育者は、子ども一人ひとりを別々の固体と考え、またそれぞれを中心に、自分や他の子どもではなくその子を主役と捉えた観点からも見なければならないのである。当然、こういった視点からのみ見るのが子どもに良い影響を与えるわけではないが、今回はこの視点より乳幼児の愛着の形成と自立性の育成について述べてみたい。
新生児は誕生後半年の乳児と比べると、睡眠時間や空腹欲求が規則的であり、また眠りの時間が長く、それを主として存在しているのである。誕生後1ヶ月を過ぎるころから、だいたい呼吸のリズムにのって泣き声とは異なる発声があらわれる。さらにそれは生後2ヶ月ごろから呼吸のリズムとは独立して現れるようになる。このころに、言語的音声の獲得がおこるのである。
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「子どもを“育つ・育てられる”という視点のもとで、乳幼児の“愛着と自立”について述べよ。」
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子どもは、自身の内にある育つ力によって育つ存在ではある。しかし、同時にまわりの養育者のかかわりによっても育てられる存在である。主な養育者とは母親であることが多いが、長時間の保育を受ける子どもにとっては保育士もまた、重要な養育者である。したがって、私は親や保育者が「愛着と自立」において、どのような関係を築きながら、育てるものとしての営みを行なっているのかについて以下に述べていきたい。
1.愛着と自立の関係
愛着と自立とは、対立するものではなく、愛着が十分に形成されることで、自立へと向かっていけるのである。特に愛着の形成は後の社会への適応にも影響するので、両親、保育士ともに、健全な愛着を形成することを心掛けたい。
(1) 愛着とは
「愛着」とは、主な養育者である特定の個人(多くの場合母親)に向けて乳児との相互交渉が焦点化され、それによって親密で継続的な情緒的絆を結ぶ傾向のことである。ここでは、乳児を能動的で積極的に他者との相互作用を求める社会的存在としてとらえており、子どもは生得的に相互作用を求めるのに役立つ行動パターンを持っているとしている。子どもがその行動パターンを使いシグナルを発するときに、親や保育士がタイミングよく応答的にかかわることで、子どもとの相互作用が営まれる。やがて、子どもとの相互作用を営む特定の人が子どもに弁別できたとき、子どもはその対象に対して愛着を形成するのである。
愛着理論の提唱以前、母子の結びつきは、おなかがすいたときミルクをくれるというような本能的な生理的欲求の充足を目的とした二次動因にもとづく依存とみられていた。
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