資料:2件
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仮現運動について
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【目的】
タキストスコープを用いて、仮現現象を起こす条件について調べ、実際に被験者となり、経験する。また、実験中に用いられる器具の扱い方と、実験レポートの書き方を学習する。
【方法】
実験材料など
光が完全に遮断できる実験室(図形を写し出す画面に映る見込みがなく、被験者が図形を見やすい状態なら明るくても実験可能)、タキストスコープ(今回は、和洋女子大学岩通アイセル製のAVタキストスコープIS-703を使用する。画面サイズ22インチ)ストップウォッチ、メジャー、視力の悪い人はメガネまたはコンタクトレンズ。
被験者
矯正視力 コンタクトレンズ着用両眼1.2 前日の睡眠時間 約3時間
実験者 オペレーター
手続き
以下のような単純な線画(刺激図形とする)を用意する。
これを2~6種類作成し、図1から図3のような線、丸、四角の線画を刺激図形Aとし、その線画を変化させた図4から図6のような線画の角度を変化させたものをBとし、それぞれパソコンで製作する。つまり、1つの実験には、図1と図2、図3と図4、図5の図6の2枚1組の2種類を刺激図形とする。
図2~6刺激図形に関しては、実習担当教員が製作した物を使用している。
これらを用いて、刺激間の間隔時間を同時時相、ファイ現象に生じる最適時相、継続時相の三つの条件(30mesc、60mesc、150msec)それぞれで10回ずつ呈示し、それらの図形がどのように見えるか報告させる。
実験で使用した図形は図1~図4である。各条件の提示は、パソコンのCRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイに作成した刺激図1-刺激図形2の順で、それらの呈示の時間間隔について30msecを10回、60msecを10回、150msecを10回の各10回ずつ行う。尚、実験者であるオペレーターの指示に従う。被験者への教示は次のように統一した。「それでは、これから刺激図形の呈示を始めます。終了したらどのように見えたか書いてもらうので、覚えておいてください。」1つの呈示条件で刺激呈示の10回が終了したら、10分間ほど休憩を挟む。
今回の被験者は自分自身で、被験者と実験で使用したCRTディスプレイとの距離は1.1メートルであった。1つの条件で10回の呈示が終わったあとの休息は、1回目は16分13秒、2回目は11分4秒、3回目は10分8秒、4回目は8分14秒、5回目は16分31秒だった。このように休息時間にムラができてしまったのは、1回目はオペレーターがパソコン操作をするのに時間がかかってしまったため、休息時間が長くなってしまったからである。2回目以降は、操作の要領がつかめてきたので休息時間は短くなった。
また、表示される画像のサイズは159×119ドットである。
【結果】
1.丸の刺激図形の見え方
ほぼ同時にパッと映って見えた。数度みると、ピューッと動いて見えるようにも見えた。
16分13秒後に二度目を実施。30msecよりゆっくりに見えた。
線のような残像が見えた。やはりピューッと移動していく感じがした。
11分4秒後に3度目を実施。
下の円形を認識してから上の円を認識できた。ゆっくり出てきた感じがした。
30msec、60mescを見た後であると、逆にぎこちないような感じがした。
三段階で見えたような気もした。
2.四角の刺激図形
1つ目の図形の3回目が終了してから10分8秒後に2つ目の図形を始めた。
残像が見えるような感じがした。中心に向かってすぼんでいくように、消失しているようだった
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