連関資料 :: 幸福と理性の関係について述べよ

資料:2件

  • 幸福理性関係について述べよ
  • 「幸福と理性の関係について述べよ。」 人間にとっての幸福とは何であるか、考えたことがあるだろうか。自分にとっての幸福ならば、答えることが出来るが、「人間」という大きな括りで考えると、答えを出すことは難しい。なぜならそれは、人それぞれにより幸福の形が異なるからである。例えばエピクロスの様に、パンと水さえあれば幸福だと感じる人もいれば、豪華なフランス料理を食べても幸福だと感じない人もいる。又、失って初めてそれが幸福だったと気付いたり、幸福になれると考え手に入れても幸福だと感じなかったりする。人間にとっての幸福とはとても曖昧であり、明確な答えを出すことが出来ない。 このように、雲や煙のように掴み取ることの出来ない幸福という問題について、キリストが生まれるずっと前から、様々な哲学者が深い考察をしてきた。一人ひとり考え方が違うことに例外はなく、幸福という一つの問いにも様々な考えが生まれた。しかし、その様々な考え方にも、一つの共通点があることにわたしは気付いた。それは理性の重視である。人が幸せになる為に、理性はどのように関わってくるのだろうか。 理性とは、人間のみに与えられた特別な能力であり、動物と人間を分かつものであると、古代ギリシャ人は考えていた。人間は理性を働かせることによって、様々な自然環境を生き延びることが出来る。生物としては弱い人間が自然環境の中で生き延びる為には、このような能力は不可欠である。又、人間は理性によって他人とスムーズにコミュニケーションを図ることが出来、協力し合って生きていけるのである。中世の哲学においても、人間は理性を与えられているという点で「神の似姿」と呼ばれた。近世の哲学者達も、理性を働かせることが自由で自律的な人間になる為の基本と考えていた。哲学においてこのような地位を持つ理性は、当然、幸福の達成においても重要な役割を果たすと考えられる。 このレポートにおいては、幾人かの哲学者の幸福論を取り上げ、彼らの幸福論に占める理性の役割に注目して論じていきたいと思う。また同時に、幸福と善、快楽との関係にも注意したい。ギリシャを中心に、ストア学派、エピクロス学派、アリストテレスを考察し、最後に近代ドイツのカントの幸福論について考察しようと思う。
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  • 660 販売中 2008/01/02
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