職業指導 分冊2

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     進路指導とは、生徒が自らの生き方を考え、将来に対する目的意識を持ち、自らの意志と責任で進路決定する能力・態度を身につけるよう指導・援助することである。しかし、今日の厳しい経済情勢や雇用等の情勢変化に伴い、学校教育と職業生活との接続、学校から職業の移行は困難な現実に直面している。
    また、生徒たちの生活や意識についても「精神的・社会的自立が遅れ、人間関係を築くことができない」「進学割合の増加に伴い、モラトリアム傾向が強くなり、進学も就職もしようとしない」「進路意識や目的意識が希薄なまま進学したり就職したりする」といった現象が指摘されている。また、近年問題になっているのがニートの増加と高等学校の中途退学者の増加である。以前はフリーターと称される正社員にならず、生活できるだけの収入を得て自由気ままな生活を過ごすものが問題視されてきたが、ニートとは労働白書の中で、「労働者・失業者・主婦・学生」のいずれにも該当しない「その他」の人口から、「15〜34歳」までの若年者のみを抽出した人口(若年無業者)である。フリーターとは違い、アルバイトをせず、求職活動もしない者を指す。これらは各種学校での進路決定...

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