暴力の子供たち~コロンビアの少年ギャング~
アロソン・サラサール著 田村 さとこ訳
概要・要点
貧困層が多い
小さいころから毎日のように暴力や死を見て育つ
死・命の軽視
ギャング団が若者たちの憧れになっている
内容、著者の考えに対する、自分自身の考えや意見
コロンビアのメデシン市における何人かの少年ギャングたちに民衆教育研究所がインタビューをし、彼らが殺人を犯す動機や論理、また、命を軽視している彼らの考えや思いが綴られている。
ギャング団の子供たちはもともと、人殺しをするような子供たちではない。家族に対する愛情や仲間意識がすごく強いのである。なのに何故、彼らは殺人や暴力を繰り返すのだろうか。彼らはみんな、好きで人を殺したりしているわけではない。それは、ギャング団に入ったきっかっけから理解することができるだろう。きっかっけというのは、メデシン市は品行損が大部分を占めているので、家族を食べさせていくためとか高校を出てまで親に養ってもらうわけにはいかないなどといったちゃんとした理由があるのだ。お金は少ないより多いほうが良いに決まっている。お金を稼ぐのに普通仕事に就くよりもはるかにギャング団に...