【世界恐慌時のマスコミが犯した間違いと、現在におけるマスコミの責務】
「昭和恐慌」を引き起した金解禁政策は,当時のマスメディアに支持されていた。経済政策の誤りは,メディアの責任も大きく、その構図は現代でも変わっていない。
世界恐慌が世界を覆いつくした当時、日本では民衆の政治に対する関心が強く、参加意識も強かった。経済情報の的確な報道と、わかりにくい経済問題を大衆に解説するようなマスコミの役割が次第に大きくなっていった時代である。経済問題を扱った新聞や雑誌は大いに大衆の支持するところとなり、巨大メディアが経済問題に関して与える影響は非常に大きなものであった。事実、新聞各紙は当時の経済問題や政策に...