資料:2件
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ごみとレジ袋の有料化に向けて
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1.家庭ごみの有料化とは
今となっては、身近に聞く言葉になったが、一体どういうものなのか。実は、「ごみの有料化」に明確な定義はない。簡単に言うと、家庭ごみ収集の際に市民から手数料等の費用を徴収するという制度である。この徴収の仕方も「定額制」や「従量制」などさまざまである。
2.有料化の経緯
家庭ごみ収集の有料制の導入は1950年代から始まっていた地域もあったが、1960年代以降拡大した。有料指定袋やシール(処理券)などが登場し、収集方式を切り替える市町村が増加したが、これらの多くは人口規模の小さい地方の町村、小都市であった。東京都などの大都市や中核的都市が有料制導入することはあまりなかった。
政策的・政治的な争点になったのは1990年代に入ってからである。有料制導入が日本のごみ行政の政策課題や政治問題として浮上し、社会の関心も高まった。環境先進国の事例などを踏まえ、1993年から翌年にかけて、厚生省や環境庁(当時)は、ごみの減量効果が期待できるとして市町村等に強く働きかけた。こうして大都市の有料制導入も始まり、今に至る―図1―。東京都では、1991年に粗大ごみの全面有料化、1996年に事業系ごみ全面有料化を実施した。
図 1
最新の情報としては以下のような調査結果が得られている―表1―。去年(2005年)までには全国の約半分の市町村で有料制の導入が始まっていた。
2005年度 全国市町村の有料化状況
総数 有料化数 有料化率(%)
市 776 328 42.3
町 1203 668 55.5
村 307 130 42.3
市町村 2286 1126 49.3
※ 調査時点: 市について2005年10月
町村について2005年3〜11月
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