内部探険と外部探険

閲覧数1,017
ダウンロード数1
履歴確認

    • ページ数 : 3ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料紹介

    私は今回、「自分は大学時代に何をすべきなのか、また大学生とは何をすべき存在であるのか」というものを探求しようと考えた。そして、この問題の探求のためには大学生へのアンケートを行うことが重要という考えに行き着き、それを調査企画で具体化した。まずここに至るまでの経緯、背景を説明しようと思う。
    田舎から一人上京し本学に通う私であるが、別に何か確固たる信念を持って本学を志望したわけではなかった。「大学に入ったら○○をしよう」とか「大学では△△をしなければ」というような思いはどれも漠然で、はっきりいってしまうと、何となく本学に入学してしまったいたということなのだ。自己弁護的なことを言うと、それは大学にとりあえず入ってから考えればいい、そのような考えが当時あったからだ。ただこれは言い換えると目的意識のない行動をしていただけであり、今思うと反省に値すると思える。そして皮肉にも、大学に入ってからも「自分が大学で何をするべきなのか」の明確な答えはいまだに見つからない。この当惑は今でも続いている。
    私はこの問題の解決のため無意識に、時には意識的に探検を行っていた。注意を払ったのは川喜多二郎氏も指摘した4点。つまり「批判を禁ずる」こと、「量を求める」こと、「自由奔放」なこと、「結合」することである。これを意識して行った私の探検を、「外部探検」「内部探検」の二つに分けて分析してみよう。
    私の内部探検は自身の心の状態をみつめる内省から始まる。自分が自分を知らないからこのような問題が生まれたのではないか、確固たる自分つまりアイデンティティが確立されていないから悩むのではないか、そう考えている。また、今まで読んだ本に答えが隠されてなかったか、誰かから答えのヒントをいつのまにか聞いていたのではないかを、頭のなかに貯えられた外部に関する経験、知識の類の中から探ってみることもした。
    次に外部探検を見てみよう。これは、いろいろな人に出会い会話をしてみること、多種多様な本を読むことなどだ。つまり自らが問題解決の情報を得ようと積極的に行動することを指す。ここで重要なのは、一見関係がなさそうな人や本からも有益な情報が得られるかもしれないということだ。それゆえ上記に挙げた川喜多二郎氏の4点を意識することは特に重要になる。獲得した情報は間接情報の場合もあるし、直接情報な場合もある。
    こうして探検を続けても、決定的な情報を得ることは難しかった。そのため私はあるアンケートを試みることにした。これは外部探検といえるだろう。
    内省により己が己を把握できていないことに問題点があるとわかったが、己を理解することは実際には難しい。そもそも己というものを理解するには他者の存在が必要不可欠だと考える。他者を正確に捉えることにより、自分を客観的、相対的に捉える事ができると私は思う。自分が大学で何をするべきかを考えるには「他の大学生は実際に何をしているか、何をしようと考えているか」を知る必要がある。そうして考えたのがアンケートによる調査なのだ。
    1回目の調査企画のテーマ「大学生が大学時代に優先したいもの」はこうして生まれた。もちろんこのことを純粋に調べてみたかったという気持ちもあるが、背景には以上のようなものがあった。
    私は大学生がおそらく大学時代にするだろうと考えた4つの項目、「勉学」「アルバイト」「資格取得」「サークル活動」に「その他」を加えた5つの中から一番優先したいと考えるもの1つを選んでもらうアンケートをとりあえず考えてみた。これを大学生に聞いてみる(方法は講義時間の前などに教室での配布するものと、校門など

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    私は今回、「自分は大学時代に何をすべきなのか、また大学生とは何をすべき存在であるのか」というものを探求しようと考えた。そして、この問題の探求のためには大学生へのアンケートを行うことが重要という考えに行き着き、それを調査企画で具体化した。まずここに至るまでの経緯、背景を説明しようと思う。
    田舎から一人上京し本学に通う私であるが、別に何か確固たる信念を持って本学を志望したわけではなかった。「大学に入ったら○○をしよう」とか「大学では△△をしなければ」というような思いはどれも漠然で、はっきりいってしまうと、何となく本学に入学してしまったいたということなのだ。自己弁護的なことを言うと、それは大学にとりあえず入ってから考えればいい、そのような考えが当時あったからだ。ただこれは言い換えると目的意識のない行動をしていただけであり、今思うと反省に値すると思える。そして皮肉にも、大学に入ってからも「自分が大学で何をするべきなのか」の明確な答えはいまだに見つからない。この当惑は今でも続いている。
    私はこの問題の解決のため無意識に、時には意識的に探検を行っていた。注意を払ったのは川喜多二郎氏も指摘した4点。...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。