連関資料 :: 国際結婚

資料:3件

  • 国際結婚を巡る諸問題
  • 日本における国際結婚の件数は1980年代に入ってからじわじわと、そして1980年代後半から急激に増加している。1970年には約五千件であったのが1980年には約七千件、1990年には三倍以上の約二万五千件、そして2000年には三万六千件と、10年ごとに区切ってみても1980年代の増加数は凄まじい。日本の高度経済成長とともに、レジャーや仕事などで海外に行く機会も増え、海外が現実的にも精神的にもより身近になったことがその要因の一つとして挙げられるだろう。日本が高度成長を迎える以前には、海外旅行は中流階級に属する庶民にとって夢の夢であり、それゆえに今ではGWや夏の長期休暇の時期になるとそこら中の書店で目にする「バリで過ごす夏のバカンス」や「コレで決まり!セレブ御用達の地中海ホテル特集」なんていうレジャー誌の海外バカンス特集も無かった時代に(上流階級向けの雑誌ではあったかも知れないが)誰が国際結婚なんていうことを現実的に考えただろうか。勿論、映画や小説などでロマンティックに描かれた国際恋愛モノや、映画の主人公、ヒロインの容姿端麗で洗練されたハイセンスなファッションに憧れた人はゴマンといただろうが、それは総理大臣になるとか野球選手になるとか有名人になるとかそういった夢と同列に扱われてもよいほどのただの夢だったに違いない。今では200万人を超す外国人が日本にいるが当時外国人といったら映画や小説の物語の中にしか存在しないと言えるレベルだったのである。それが高度成長期に入るや否や、である。 だが、国際結婚で思い浮かべるような欧米人と日本というカップルは意外に少なく、1980年代は外国人妻の出身国は韓国・朝鮮、中国、当時調査されていなかったため後に調査されて判明した数も考慮にいれて推測すると、中国よりも若干多いくらいのフィリピン、タイ、アメリカとなる。一方外国人夫は1960年代においてはアメリカ人が多いものの、1980年代には韓国・朝鮮人の半数以下に減少し、次いで中国、調査されてなかったため推測になるが同数ぐらいのイギリス人といった形になる。これが2000年になると外国人妻の数はは中国人、フィリピン人、韓国・朝鮮人、タイ人といった順番になり、外国人夫はその他の国の出身者が最も多く、次いで韓国・朝鮮人、アメリカ人、中国人という順番になる。ここで注目すべきところは、外国人妻の国籍がアジアに集中しており、一方外国人夫はアジア国籍も多いものの、アメリカやその他の国籍が多いという点である。一体なぜこういったことが起こったのだろうか。 日本人女性が欧米人にモテるという話はよく聞くが、これは本当らしい。バイト先にくるアメリカ人やイギリス人の客がよく「日本人の女性は最高だ」と熱心に語っているのを目にする。細やかで気が利いて、男を立てるし家事はするし、その上金持ちで言うことがないというのが欧米での日本人女性に対する評価らしい。一方日本人男性は、基本モテない。そういった話を一切聞いたことがない。細やかで気が利くというのは、日本人特有の声に出さずとも伝わるという美意識による特徴であるといわれているが、欧米人にとってそれは女性が持つべきものであって、そんなしみったれた男はみっともないと考えられているようだ。背は低いし団子っ鼻でルックスもいまいちだし、ワイルドさもないしと、世界最高の日本人女性と対比されて世界最低の日本人男性と揶揄されて、エスニックジョークにも情けない、モテない男性として日本人男性がたびたび登場するほどだ。 そんな世界最低といわれる日本人男性も、アジアではモテるらしい。様々
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