歴史研究初歩:太平洋戦争中の機動部隊の戦果
本レポートでは、太平洋戦争中の日本海軍機動部隊の戦果と損害、意義について報告する。戦果より考察できることは、初期においては、米海軍部隊への損害は多分に多いのに比して日本海軍機動部隊の損耗率は低く、後期においては、米海軍部隊への損害は極端に減少する一方、日本海軍機動部隊の損耗率が格段に上がっていることである。日本海軍機動部隊の損耗と米海軍部隊の損害は表裏一体の関係にあると言えるだろう。これらに関して考えられる原因として、ベテラン搭乗員の戦死により搭乗員の技量低下、戦術の拙劣、VT信管等兵器技術の向上等が上げられるだろう。搭乗員の教育体制、戦術への態度、兵器開発についての今後の課題であろう。
真珠湾奇襲
参加空母 赤城・加賀・飛龍・蒼龍・翔鶴・瑞鶴
参加機数 約500機(実際の出撃は350機)
戦果 戦艦4隻を含む6隻撃沈、戦艦4隻を含む36隻損傷
航空機398機中231機を破壊
損害 飛行機29機未帰還、乗員戦死54人、機上戦死1人
意義 アメリカ太平洋艦隊に大打撃を与え、戦争の初期作戦(各植民地への上陸作戦)を容易にした。
インド...