☆宗教改革の展開を政治との関連において説明せよ。
■ルターの宗教改革
ルター(1483~1546)はドイツ中部ザクセン地方のアイスレーベンに生まれた。マンスフェルト、マクデブルク、アイゼナハで初等・中等教育をうけ、1501年に17歳でエルフルト大学に入学。02年に学士、05年に修士を取得した。
その後は父の意向により法律を学ぶつもりだったが、同じ1505年の夏に突然、勉学を放棄して教科書も売りはらうと、エルフルトにあるアウグスティヌス修道会に入り、友人や父を驚かせた。
B5・400字換算で約7~8ページ
宗教改革の展開を政治との関連において説明せよ。
■ルターの宗教改革
ルター(1483~1546)はドイツ中部ザクセン地方のアイスレーベンに生まれた。マンスフェルト、マクデブルク、アイゼナハで初等・中等教育をうけ、1501年に17歳でエルフルト大学に入学。02年に学士、05年に修士を取得した。
その後は父の意向により法律を学ぶつもりだったが、同じ1505年の夏に突然、勉学を放棄して教科書も売りはらうと、エルフルトにあるアウグスティヌス修道会に入り、友人や父を驚かせた。06年の秋には修道士の誓願をたて、07年に司祭に叙階された。12年にヴィッテンベルク大学で神学博士号を取得、同大学の聖書学教授となり、生涯にわたって教鞭をとった。
大学で教える傍ら、司祭として信徒の告解を聞いていたルターは、信徒たちもまた罪と義化の苦悩を抱えていることをよく知っていた。そんなルターにとって当時、盛んにドイツ国内で販売が行われていた贖宥状の問題は見過ごすことができないように感じられた。ルターが何より問題であると考えたのは、贖宥状の販売で宣伝されていた「贖宥状を買うことで、煉獄の霊魂の罪の償いが行える」とい...