「従来の知識伝達を重視した授業の設計と評価に対して主体的な学習をする授業について設計と評価の特徴を比較し、その比較の視点毎にまとめて授業設計ならびに評価についての留意点を述べよ。」
現在、教育現場においては、さまざまな教育改革が推進されている。特に、教育方法の改革では従来の知識伝達型の授業から、児童生徒の主体的な学習を重視する授業へと変化している。下記はその二つの授業の特徴を表にまとめたものである。なお、★は課題や留意点を表すものである。
知識伝達重視の授業 主体的な学習をする授業 ねらい 「課題習得型学習」
知識伝達を重視した授業。
「読み・書き・計算」など教科等の基礎となるもの。 「課題発見型学習」
生きる力、自ら考える力に深く関わる学力。子供たちが自ら学習課題を発見し、「学ぶための問い」をつくる。 教職教養 児童・生徒の発達過程についての心理学の知識、教科・教材についての専門的な力量。学校の運営にかかわる管理上の資質。 これからの社会のあり方、社会の中での生き方についての洞察力。 社会的使命 「私たちや私たちの祖先が作ってきた言語、数理、科学技術、芸術、スポーツなどの文化の中から、重要なものを次の世代に伝える」 「新しい社会や文化を創造する人材を育てる」 学習の内容 繰り返し学習や、ドリル学習など、ある程度まで時間を費やす必要があるもの。
★学校外での学習時間をますます減少させているため、学力をすべての子供たちに身につけさせるためには、指導法の工夫、基礎学習のための特設時間の設定、宿題などさまざまな方策がとられる必要がある。
○総合的な学習
社会的課題や生き方課題を、他人事ではなく、自分のこととして、主体的・能動的に関わることが求められている。
○発展的な学習
学習指導要領の目標・内容を超えた学習―複数教科間の関連付けをはかるような学習を通して育成される。→子供の学習意欲の増大と個性の慎重につながる。
教科等で培った学力をふまえながら、教科の枠を超えて、現実の社会課題や自らの生き方に関わる課題を発見し、解決しようとする際に身につく学力-実践的な学力 課題づくり 教師によって作られ、子供に掲示される。カリキュラムに基づいて、主体的、体系的に作られる。 自らの興味・関心に基づいて子ども自身によって作られる。教師や学外の専門家の支援が必要な場合もある。 指導法の工夫 ○ティーム・ティーチング
★子供の習熟度や興味・関心の違いに応じてグループ分けを行い、それぞれの教師が指導する形態を取り入れる必要がある。
○少人数授業
○習熟度別学習
★各コースの学習内容・方法・人数を、個に応じた指導が充実するように、より適切なものにする。
★子供が適切なコースを選べるように、子ども自身の自己評価能力を高めると共に、教師の指導・助言のあり方を検討する。
★意義と方法について、子供と保護者に適切に説明する必要がある。
★時期・試験などの検討
○交換授業
○小学校での「教科担任制」 (発展的な学力を伸ばす)
学外の検定試験や資格試験にチャレンジさせる。
学外の専門家やインターネットなどを活用して、子供の知的関心をさらに拡げ深める。
ティーム・ティーチングによって、子供の興味・関心に対応する。
(実践的な学力を伸ばす)
★個人課題の設定に先駆けて共通体験をさせるのか、最初から自由に個人課題を設定させるのかを、子供の発達段階やカリキュラム構成を考慮しながら慎重に決定する。
★単元レベルでそれぞれの学校独自の学習過程を工夫する。
★体験をさせる場合、内容や授業設計に最も
「従来の知識伝達を重視した授業の設計と評価に対して主体的な学習をする授業について設計と評価の特徴を比較し、その比較の視点毎にまとめて授業設計ならびに評価についての留意点を述べよ。」
現在、教育現場においては、さまざまな教育改革が推進されている。特に、教育方法の改革では従来の知識伝達型の授業から、児童生徒の主体的な学習を重視する授業へと変化している。下記はその二つの授業の特徴を表にまとめたものである。なお、★は課題や留意点を表すものである。
知識伝達重視の授業 主体的な学習をする授業 ねらい 「課題習得型学習」
知識伝達を重視した授業。
「読み・書き・計算」など教科等の基礎となるもの。 「課題発見型学習」
生きる力、自ら考える力に深く関わる学力。子供たちが自ら学習課題を発見し、「学ぶための問い」をつくる。 教職教養 児童・生徒の発達過程についての心理学の知識、教科・教材についての専門的な力量。学校の運営にかかわる管理上の資質。 これからの社会のあり方、社会の中での生き方についての洞察力。 社会的使命 「私たちや私たちの祖先が作ってきた言語、数理、科学技術、芸術、スポーツなどの文化の中...