第1課題第3設題
「発達」という言葉に対する理解は、一般のそれと保育を学んだ人間との間においては、違いがあるように感じる。実際私自身、このように幼児教育・保育を勉強し、「発達」という概念をまったくといっていいほど新たなものとした。現代の保育の現場で理解されている「発達」の観念に照らして、望ましい保育の在り方を考えていく。
一般的に発達というと身体機能が向上したり、精神構造が高度になったりというように、人間が上昇的に成長することだけを意味しているようにとらえられている。しかし、生涯発達という概念は人間が生まれてから乳児期・幼児期・児童期・思春期・成人期・壮年期・老人期と、加齢による衰退までの...