第1課題第1設題
小学校入学前の幼児教育は保育所における保育と、幼稚園における教育の二つに大きく分類することができる。保育所は厚生労働省の管轄であり、児童福祉法に基づいて「保育に欠ける乳幼児を保育することを目的」とした児童福祉施設であるのに対し、幼稚園は学校教育法に基づいて「義務教育及びその後の教育の基礎を培うもの」として文部科学省の所管で学校教育に準じている。
今日、保育所・幼稚園は社会の多様化に伴って発生する様々な保育ニーズに対応すべく幅広い役割が求められている。保育所に関しては保護者の働き方の多様化に伴う保育ニーズを満たすことが今後さらに必要となる。生活の利便性が向上するにつれ社会活動が24時間化し、それに伴って延長保育や夜間保育を提供できる保育所が求められている。またインテグレーションの流れをうけて保育の現場でも障害児を健常児と分離することなく保育することや、そのための環境整備なども必要である。
さらに女性の継続的な就労を支援するための乳児保育や急増する児童虐待の早期発見・防止のための保育活動も重要である。近年保育所の新しいあり方として強く求められているのは地域における子育...