介護職と看護職がチームワーク良く協働出来る方法、それは日常のケアを通じて、「より良く生きようとする人間を支援したい」という専門職としての願いの共通性と、そこに至るアプローチやそれを下支えする専門性の違いを理解し、受け入れることから始まるものと考える。
本来、介護も看護も疾病や障害を抱え暮らす1人の人間に対して、自立した生活を営み、自己実現が図れるよう援助するという大枠の方向性においては、その目指す方向に差異はない。ただしケアの向かう方向性においては、以下の違いが生じる。
介護と看護の違い、それは、介護におけるケアの方向が日常生活における自己実現に向かうのに対し、看護のそれは疾患という非日常的な...