保育原理 たてわり保育とオープン保育

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     学校教育法施行規則の第19条によると、『小学校の学級は、同学年の児童で編成するものとする。ただし、特別の事情がある場合においては、数学年の児童を1学級に編成することができる』と規定している。これは、学級編成は同年齢の児童によることを原則とするが、例として、へき地学校で児童数が少ない場合、多額年にわたる異年齢の児童による無学年編成を例外に認めるものである。
     現代では、核家族化や、一人っ子を常態とするためきょうだいに恵まれず、幼児相互の人間関係が希薄となっている。幼児の望ましい自立性や社会性を養うためには、幼稚園や保育所における集団生活の中で、幼児同士の、相互の接触の機会を与えることに大きな意味があるのである。
     こういった現状に有効とされているのが「たてわり保育」である。このたてわり保育は、同年齢の保育の形態に対し、年齢にとらわれずにそれぞれの発達に合った役割をもち、異年齢の構成員で一つの活動を行なっていく保育の形態のことである。このたてわり保育によって、相互扶助の思いやりの心や、地域的な関わり方を育てることが望ましいであろう。年長組に年少幼児を歓迎して、身の回りの世話や思いやりを示...

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