私がこの設題を選んだ理由は、言葉の基本を習得する乳幼児において、どのように言葉を育てるための接し方をすればいいのかを知りたいからである。
まず、子どもが育つ環境について説明しよう。
乳幼児期は、その子が将来どのような人間に育つかが決まる大切な時期である。故に、保育者は、子どもの心や気持ちになって共感し、優しいまなざしや、心のこもった語り掛けをしながら、お互いの間に信頼関係を作り出すことによって、子どもの心が安定し、いきいきとした自発的活動を導き出すような環境作りに努めなければならないのだ。
次に、ことばを育てるためには何が必要なのかを説明しよう。
幼児は生まれてから数年の間に、自分の周りの物事や現象を認識するようになり、生活の中で様々な経験をし、それを周りの人たちと共有しながら心を通じ合い、理解しあっていくことが出来るようになる。そして、その間に大人が語りかけてことばを夢中で取り入れ、練習し、自分のことばとして表現しながら、子ども自身の懸命の努力の結果としてことばを獲得していくのだ。
ことばを育てることは、乳幼児期の発達上極めて重要な課題である。乳幼児期の発達を促すためには...