保育者論 保育士の使命

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     保育者の使命について、『教育(保育)』とは、ひとりでに生い立とうとする人間を援助する営みであり、保育者とは、自らなる生い立ちに、僅かに手を貸す存在なのであるとされている。ペスタロッチーも、この援助を『自助への助成』という言葉で語っている。
     他にも、ペスタロッチーは、子ども自身の自由で自発的な教育を高く評価しようとし、『子どもに知識を強要するな』とし、また、子どもの側における自己発展の可能性を認めて、『子どもから』の内面的人間性の調和的発達を促す『貧人教育』を主張した。
     ソクラテスが唯一の真理だと説く『無知の知』とは、『教育とは、善くなろうとする人間への援助であり、子どもを善くしようとする働きである』というものである。しかし、善きことの何かを知らずして、子どもの善さに向かって導き援助しなければならないのである。そのため、教師とは『無知の知』こそが、唯一の知識であることを自覚しつつ、虚心に子どもたちを善さに向かって導き援助しなければならないのである。
     ケルシェンシュタイナーは、『教育者の心』で、教師の相応しい性質の特徴を、第一は、『個々人の任園形成に対する純粋な愛着』第二は、『子ど...

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