「福祉と教育」を学ぶことの意義について述べよ
1、はじめに
これからの時代に求められるのは、問題発見、解決をするための思考力や分析力を備えた人材である。福祉の現場でも、突然起こる問題を冷静且つ客観的に的確に捉え、解決していくことが望まれる。福祉と教育での共通点は、相手を思いやる気持ちで接することやコミュニケーション能力、また多様なニーズにこたえる能力を備えていること等が挙げられる。しかし、支援者、教育者だけの意思疎通のない一方通行型の介護や教育が行なわれる場合もあり、要介護者や学生のニーズに答えられずに、様々な問題が生じている。せれでは、どうすればこのような能力を持った人材を養成することが出来るのであろうか。本レポートでは教育のあり方ついて、福祉と教育で共通する原則、問題解決能力の重要性等を中心に考察し、最後に現場で働くものとして、「福祉と教育」を学ぶことの意義について考察する。
2、日本の教育の現状について
わが国では小学校から大学まで、思考力を養成する教育はほとんど行なわれず、暗記重視の教育が行なわれてきた。高校や大学入試の合否はペーパーテストで決まるため、少しでも高得点が取...