日本の社会保障
日本の社会保障費の国の予算に占める割合は24.1%(04年)で、費用の中で一番である。しかし、生活の中で身近に社会保障は感じにくい。それもそのはずで、社会保障費のほとんどは年金の給付に当てられている。老人医療に当てられている費用とあわせると、高齢者に当てられている社会保障費は実に65%にものぼる。(国立社会保障・人口問題研究所資料)つまり残りの35%が65歳以下の人に当てられているのである。これでは社会保障は身近に感じにくい。このような状況では税の値上げなどに反対が起こるのも無理はない。少子高齢化で“支える”世代の負担が厳しくなり、さらにはそれでも十分ではない年金給付と医療給付...