資料:17件
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現代の教師に求められる資質とは何か
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現代の「教師に求められる資質とは何か」についてまとめなさい。
中央教育審議会・教育職員養成審議会で具体的に答申として発表された内容を中心教師に求められる資質とは何かまとめてみると、まず1996年に中央教育審議会から発表された「21世紀を展望した我が国の教育の在り方について」の中でこれから求められる教員の資質・能力について述べられている部分がある。
第2部第1章「これからの学校の在り方」(2) 新しい学校教育の実現のための条件整備等②教員の資質・能力の向上の部分に詳しく述べられている。
まず述べられているのが「 教員に強く要請される、[生きる力]をはぐくむ学校教育を展開するための豊かな人間性と専門的な知識・技術や幅広い教養を基盤とする実践的な指導力」を培う必要があるということである。このような実践的な指導力を養成するにあたって、具体的な施策としては教員養成段階・教員になってからの研修によって教科指導だけでなく生徒指導、学級経営など総合的な指導力を要請することがあげられている。その中でも、特に指摘されているのが、いじめや登校拒否などの現在の深刻な状況に対して教員が対応できるかについてで、「教員一人一人が子供の心を理解し、その悩みを受け止めようとする態度を身に付けることは極めて重要」と述べられている。このような指導力を養成するに当たって、教員養成段階の改善・向上はもちろん必要なことであるが、特に教員研修について、必要な資質と絡めてかなり大きく整備する必要があるのではないかと述べている。先ほどの子どもの心の理解に関しては特に「いじめ問題への対応など、子供たちの心のケアが一層求められることにかんがみ、すべての教員について基礎的なカウンセリング能力の育成を充実する必要がある」と明言されている。他にも研修内容自体も「教員の社会的視野を広げる」ことに重点をおいており、これからの教員の資質として、子どものメンタル面への支援と、教員の社会的経験を中心としていることがわかる。
以上の中央教育審議会の答申を受けて、1997年に教育職員養成審議会は教員養成の在り方について、第一次答申「新たな時代に向けた教員養成の改善方策について」を発表し、その中で、教員に求められる資質能力を明らかにしている。
まず教員に求められる資質・能力を(1)いつの時代も教員に求められる資質能力、(2)今後特に教員に求められる具体的資質能力、の二つに大きく分類しその後に(3)得意分野を持つ個性豊かな教員の必要性について言及している。
(1)いつの時代も教員に求められる資質能力については答申では昭和62年12月18日付けの本審議会答申から「教育者としての使命感、人間の成長・発達についての深い理解、幼児・児童・生徒に対する教育的愛情、教科等に関する専門的知識、広く豊かな教養、そしてこれらを基盤とした実践的指導力が必要」という言葉を引用し、教員の資質能力とは、一般に、「専門的職業である『教職』に対する愛着、誇り、一体感に支えられた知識、技能等の総体」といった意味内容を有すると述べている。これらの能力は前提であり、その上で今日の社会の状況や学校・教員を巡る諸問題を踏まえたとき、(2)の今後特に教員に求められる資質能力が必要とされるとしている。
答申ではこの(2)今後特に教員に求められる具体的資質能力をさらに以下の3つの具体的な資質・能力を分類し、例示している。
①地球的視野に立って行動するための資質能力
地球観、国家観、人間観、個人と地球や国家の関係についての適切な理解、社会・集団における規
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現代の教師に求められる資質とは何か
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【一般的資質能力と具体的資質能力】
1997年7月に、教育職員養成審議会は、教員に求められる資質能力を以下の様に述べている。
まず、「専門的職業である『教職』に対する愛着、誇り、一体感に支えられた知識、技能等の総体」である。具体的に述べると、昭和62年の中央教育審議会答申から、「教育者としての使命感、人間の成長・発達についての理解、幼児・児童・生徒に対する教育的愛情、教科等に関する専門的知識、広く豊かな教養、そしてこれら基盤とした実践的指導力」となる。
そして、これからの教員に求められるものは、変化の激しい時代にあって、子供たちに「生きる力」を育む教育を授ける能力である。教科指導や生徒指導、学級経営などの実践的指導力も必要であるが、どの段階においても共通しているのは、生徒の「生きる力」を育成するという点を重視していることである。
中央教育審議会答申から考えられる教師に求められる能力は大きくふたつに分類される。それは以下の通りである。
(1) 一般的資質能力
どの時代の教員にも求められる資質能力である。専門的職業である教職に対する愛着、誇り、一体感に支えられた知識、技能等の総体など。
(2)具体的資質能力。
変化の激しい現代において、子どもたちに「生きる力」を育む教育を授けることが教員に期待されている。昨今、社会・家庭の問題が取りざたされ、教育を再考する必要があると言われている。そして、出されたひとつの目標が前述した「生きる力」を育む教育である。これについては次項で述べる。
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現代の『教師に求められる資質とは何か
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1.はじめに
現代社会がめまぐるしく変化している中で、教育も同様に変化の激しいものとなっている。いじめや少年犯罪などの問題が日々取り立たされる中、教育の重要性はますます高くなっているといえる。
このような時代の中で教育を行なう立場にある教師の資質には、子どもたちの「生きる力」を育む学校教育を展開するために、豊かな人間性、専門的知識・技術、幅広い教養、実践的な指導力が求められている。また、教師としての情熱や使命感、教職に対する愛着、子どもたちに対する責任感、時代の変化に対応できる社会性や幅の広い知識をもった豊かな人間性、変化に敏感に反応し、柔軟な考えができること、などもあげられる。
では現代、教師にはどのような資質が求められているのか、具体的に述べることとする。
2.求められる資質
1996年の中央審議会の答申では、求められる教員の資質・能力について述べている。それは、教員に求められる資質・能力は、学校段階によってことなるが、どの段階においても、教科指導や生徒指導、学級経営などの実践的指導力が必要である。また、どの段階においても生徒の「生きる力」を育てていく力という点を重視している。そして、それらの資質や能力を高めるためには、多様な研修機会を体系的に整備して、大学院等における現場教育や教員の社会的視野を広げるための体験的な研修を進めることが必要となる。また、教員の養成・採用・研修の各段階での大学の教員養成関係者と教育委員会等の採用・研修関係者との連携・協力が不可欠となる。
このような中央教育審議会の答申を受け、1997年、教育職員養成審議会が「新たな時代に向けた教員養成の改善方策について」という答申を発表した。その中で、今後求められる教員の資質・能力について具体的に述べている。それを、大きくまとめると、教員に求められる資質・能力は以下のようになる。
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「現代の『教師に求められる資質とは何か』についてまとめなさい
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「教育者としての使命感、人間の成長・発達についての深い理解、幼児・児童・生徒に対する教育的愛情、教科等に関する専門的な知識、広くて豊かな教養、そしてこれらを基盤とした実践的指導力」というものが古今普遍的に求められる教師の資質である。
しかし現在の教師はこれらの資質・能力を備えるだけで十分なのであろうか。私にはそう思えない。なぜなら、十年ひと昔、時代は日々刻々と変化し、学級崩壊やいじめの問題など、私の子ども時代には想像もしなかった問題が発生しているからである。そして、教育に関する問題は絶える事がない。これは教員の理想と子ども達の実態のギャップからの戸惑いによるものではないか。子ども達は、想像以上に学校のシステムにストレスを感じ、学びそのものに懐疑的である。そこから子どもの実像を捉えられない焦りが教員の許容量を超え、学ぶことの面白さより、規律が重視されることで悪循環に陥っているといえる。これらの問題を克服し、解消するには、今どのような資質を持つ教師が必要とされているのだろうか。
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現代の「教師に求められている資質とは何か」についてまとめなさい。
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現代の「教師に求められている資質とは何か」についてまとめなさい。
子供の学校教育は小学校入学から始まる。その時点からの教育に携わるのが教師であり、子供に良くも悪くも大きな影響を与える存在ではないだろうか。教育者である「教員」に求められている資質について、述べたいと思う。
あらゆる教育の問題は教師の問題に帰り着くと言われるように、日々子どもたちに直接接し、指導に当たる教員には、めまぐるしい変化を遂げる新しい時代を生きる子どもたちを心豊かに育てることのできる優れた資質能力と実践的力量を有する人材が、今日強く求められている。そして子供たちに「生きる力」をはぐくむことを基本とするこれからの学校教育の実現に目を向けた時、教員の資質・能力の向上をはかっていくことが、子どもたちの「生きる力」をはぐくむための教育に必要不可欠であると訴えられている。また学校教育における基本的な考え方の転換に向けた教員の意識改革もまた重要なものであることが指摘されている。
その重要な教育を実現するためには、子供たちの「生きる力」を伸ばすことのできる豊かな人間性、専門的な知識・技術や幅広い共用を基盤とする実践的な指導力を培うよう、教員の養成、採用、研修の各段階を通じ、施策の一層の充実を図ることが必要である。教員に求められる資質・能力については、学校段階により異なるものであるが、教員の養成・研修を通じて、教科指導や、生徒指導、学級経営などの実践的指導力の育成に、より着目することが必要であると考えられる。特に、今日のいじめや登校拒否などの深刻な状況を踏まえるとき、教員一人一人が子供の心を理解し、その悩みを受け止めようとする態度を身につけることは極めて重要である。
そして、教育職員養成審議会は、1997(平成9)年7月28日、第一答申「新たな時代に向けた教員養成の改善方策について」の中で、教員に求められる資質能力を以下のように述べている。
今後特に教員に求められる具体的資質能力は大きく分けて次の3つに分けられる。
①地球的視野に立って行動するための資質能力
②変化の時代を生きる社会人に求められる資質能力
③教員の職務から必然的に求められる資質能力
では上記の3つについて、1ずつ掘り下げていこうと思う。
まず①の地球的視野に立って行動するための資質能力は、以下3つに分類される。
<1>地球、国家、人間等に関する適切な理解
これは地球観、国家観、人間観を指し、個人と地球や国家の関係について適切に理解をしていることと、そして社会・集団における規範意識を身につけていることが求められていることを示している。
<2>豊かな人間性
これは、人間を尊重・人権尊重の精神を指している。男女平等の精神や思いやりの心、ボランティア精神など、自分以外の誰かを思う心の豊かさを示しているものである。
<3>国際社会で必要とされる基本的な資質能力
考え方や立場の相違を受容し多様な価値観を尊重する態度、国際社会に貢献する態度、時刻や地域の歴史・文化を理解し尊重する態度の必要性を指したものである。
次に②の変化の時代を生きる社会人に求められる資質能力について述べていきたい。この求められている能力も3つに分けられる。
<1>課題解決能力等に関わるもの
これは個性、感性、想像力、応用力、論理的思考力、課題解決能力、継続的な自己教育力を指すものである。
<2>人間関係に関わるもの
社会性、対人関係能力、コミュニケーション能力、ネットワーキング能力が求められている。
<3>社会の変化に適応するための知識および技能
自己表現能力(
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現代の「教師に求められる資質とは何か」についてまとめなさい。
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日本においては明治19年の師範学校令の制定で師範学校での教師が登場することになる。当時の教師像は、知識の伝達者であると共に、政治的に中立であり、子供に道徳的感化を与えうる人格の所有者でなければならないとし、「順良、信愛、威重」の資質が求められていた。薄給で奉仕的実践を理想とする「聖職者論」が謳われていたのである。
しかし、第二次世界大戦における敗戦を機に、日本の教育は大転換を遂げ、「労働者論」へと大きな転換をする。1966年になると、「教職は、専門職でなければならない」とするILO・ユネスコ共同勧告が出され、「専門職論」へと転換された。教職者は歴史と共に、様々な資質を求められてきたのである。
そして、1997年、教育職員養成審議会の答申が求めている教員の資質能力が述べられた。
一般に、「専門職業である『教職』に対する愛着、誇り、一体感に支えられた知識、使命感、人間の成長、発達についての深い理解、技能などの総体」といった意味内容を有するもので、「素質」とは区別され後天的に形成可能なものであると理解されている。これらは、どの時代にあっても教員に求められる資質能力である。このような一般的資質能力を前提としつつ、今日の社会の状況や学校、諸問題を踏まえ、今後特に教員に求められる資質能力は、変化の激しい時代にあって、子供たちに「生きる力」を育む教育を授けることが期待される。
すなわち、具体的に述べると、地球的視野に立って行動するための資質能力、変化の時代を生きる社会人に求められる資質能力、教員の職務から必然的に求められる資質能力が必要とされている。
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現代の『教師に求められる資質とは何か』についてまとめなさい
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現代の『教師に求められる資質とは何か』についてまとめなさい。
昨今、家庭の教育力、地域の教育力の低下が進む一方、保護者や地域住民の学校や教員に対する期待はますます高まってきている。同時に保護者の学校軽視、教師軽視も顕著になってきており、そのことがいまの子どもたちに悪い影響を与えているということも言われている。かつての学校の存在意義は失われ、教師の威厳をもって子ども達をしつけようとする親ももはや存在しないと言ってもよい。そんな状況の中、学校、教師は増加する「いじめ、不登校、学級崩壊」といった諸問題の対応に追われているのが現状であり、また諸問題の原因を学校、教師の質の低下、指導力の低下といったところに焦点をあててきているのでたまったものではない。確かに学校や教師にも責任があるのは否定できないが、家庭や地域住民にも原因があるのは明白である。しかしながら教員の質の低下防止を理由に平成21年度から教員免許更新制度が導入されることにもなり、また最近のニュースにおいても文部科学省が平成20年から3年計画で教員を2万人増やすといっている。しかし単に教員の頭数を増やせばいいというものではなく、やはり教員の資質を持った人間を多く現場に配置できなければ意味が無いのである。
我が国では教員を目指す学生は非常に多く、また教員免許を持っている者も非常に多い。従って教師としての資質を持った者もいれば持っていない者もいて当たり前だといえる。そして実際の教育現場においても同じことが言える。教師、講師による不祥事や今日の教員を目指す学生たちの言動、振る舞いなど、おおよそ子どもたちの見本となる教師としての資質に欠けるといわざるを得ない。
それでは「教師としての資質とは」一体何か、それは中教審の第一次答申で述べられているように、「専門的職業である『教職』に対する愛着,誇り,一体感に支えられた知識,技能の総体」、といった意味内容を有するものと解釈される。このような専門職としての教員の職責にかんがみ,昭和62年12月18日付け本審議会答申「教員の資質能力の向上方策等について」において示されているとおり,"いつの時代にも求められる資質能力"を以下のような項目にまとめている。
・ 教育者としての使命感
・ 人間の成長・発達についての深い理解
・ 幼児・児童・生徒に対する教育的愛情
・ 教科等に関する専門的知識
・ 広く豊かな教養
そしてこれらを基盤とした実践的指導力といった能力が教育現場では常に必要とされるのである。
こうした資質能力にさらに3つの具体的な資質能力が求められるというのである。それは"今後特に教員に求められる具体的資質能力"というものであり、以下の通りである。
① 地球的視野に立って行動するための資質能力
② 変化の時代を生きる社会人に求められる資質能力
③ 教員の職務から必然的に求められる資質能力
以上のようにこれからの教員には、地球や人類のあり方を自ら考えるとともに、培った幅広い視野を教育活動に積極的に生かすことが求められている。さらに、教員という職業自体が社会的に特に高い人格性と見識を求められる性質のものであることから、教員は変化の時代を生きる社会人に必要な資質能力をも十分に兼ね備えていなければならず、これらのことを前提に、教職に直接関わる多様な資質能力を有することが必要であると考えられている。
①の「地球的視野に立って・・・」の項目にはさらに具体的に次のように細かく述べられている。
(1) 地球、国家、人間等に関する適切な理解
(2) 豊かな人間性
(3) 国際社会で
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『現代の教師に求められる資質とは何か』(A判定)
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「現代の『教師に求められる資質とは何か』についてまとめなさい。」
「いい先生」とは、一体どんな教師だろうか。教科指導が上手な先生、正義感にあふれた先生、一風変わった個性的な先生、愛情に満ちたやさしい先生。思い描く像は人それぞれかもしれない。今日、「いじめ」や「不登校」、「学級崩壊」、さらには「学力低下」など学校教育に関わる問題がますます深刻化していく中で、子どもの親をはじめ大人たちが教師に求めているものは大きい。そして、近頃の教職員による不祥事の影響もあってか、世間の教員に対する視線は鋭く、厳しく、そして時には冷たい。
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現代の「教師に求められる資質とは何か」についてまとめなさい。
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現代の「教師に求められる資質とは何か」についてまとめなさい。
今日、学校を取りまく教育環境はますます悪化している。「いじめ」や「不登校」、「学級崩壊」などが、大きな社会問題としてクローズアップされるようになってきているからである。そこで、21世紀という新しい時代を生きる子どもたちを心豊かに育てることのできる、優れた資質能力と実践的力量を有する教員が強く求められている。
1997年7月に出された教育職員養成審議会の第一次答申『新たな時代に向けた教員養成の改善方策について』において、教員に求められる資質能力とは、いつの時代にも求められる資質能力と今後特に求められる具体的資質能力のふたつが考えられるとある。
いつの時代にも求められる教師の資質とは、教育者としての使命感、人間の成長・発達についての深い理解、幼児・児童・生徒に対する教育的愛情、教科等に関する専門的知識、広く豊かな教養、これらを基盤とした実践的な指導力があげられる。一般に「専門的職業である『教職』に対する愛着、誇り、一体感に支えられた知識、技能等の総体」といった意味内容を有するもので、「素質」とは区別され後天的に形成可能なものとされている。教員であるからには必ず有しなければならない資質能力である。
今日の社会の状況や学校・教員をめぐる諸問題を踏まえたとき、今後特に教員に求められる具体的資質能力とは何か、前述した答申で3つあげられている。「地球的視野に立って行動するための資質能力」、「変化の時代を生きる社会人に求められる資質能力」、「教員の職務から必然的に求められる資質能力」である。
「地球的視野に立って行動するための資質能力」とは①地球、国家、人間等に関する適切な理解、②豊かな人間性、③国際社会で必要とされる基本的な資質能力、と3つに分けられる。①地球、国家、人間等に関する適切な理解とは、自ら培った偏りのない幅広い視野をもち、めまぐるしく変化する世界の中で、個人、地球、国家の関係について適切な理解を有するということである。また自分が所属する社会、集団における正しい規範意識をもち、子どもたちの師表たるに相応しい人間でなければならない。②豊かな人間性とは人間尊重・人権尊重の精神を第一に考え、豊かな人間性を生活に活かすことができることが求められる。特にすべての子どもが義務教育として、揃って公教育を受けはじめる小学校においては、人間愛(豊かな人間性)の育成に努力を傾注しなければならない。また、日本国憲法にもうたわれている男女平等の精神、相手の立場に立って物事を考える思いやりの心、利害ぬきで物事を考えるボランティア精神も必要である。特にボランティア精神は教員に不可欠である。教員という仕事は未来を担う人間を育てる職業である。教育方法にこれが正解というものはない。幼児・児童・生徒の人格形成のために教科外の活動も多く求められる。学校現場では、行事や部活動など教員のボランティア精神ぬきで成り立たない活動がたくさんある。③国際社会で必要とされる基本的な資質能力とは、世界中のさまざまな考え方や立場の相違を受容し、多様な価値観を尊重する態度、国際社会の一員として社会に貢献する態度、自国や地域の歴史・文化を理解し尊重する態度が求められる。
答申でふたつめにあげられている「変化の時代を生きる社会人に求められる資質能力」は、①課題解決能力等にかかわるもの、②人間関係にかかわるもの、③社会の変化に適応するための知識及び技能の3つにわけられる。①課題解決能力等にかかわるものとは個性、感性、創造力、応用力をもち、得意分野
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『現代の「教師に求められる資質とは何か」についてまとめなさい。』
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「あらゆる教育の問題は教師の問題に帰着する」と言われるように、教師の資質の重要性はこれまでも繰り返し唱えられてきたことであるが、特に、今日のいじめや不登校、学級崩壊などの教育問題の解決、子どもたちの「生きる力」の育成を基本とする学校教育の実現には、教師の資質向上が不可欠であり、各種答申でもその必要性が提言されている。
まず必要なことは、教師としての熱意である。今日のいじめや登校拒否などの深刻な状況を踏まえるとき、教員一人一人が子供の心を理解し、その悩みを受け止めようとする態度を身につけることはきわめて重要であるといえる。子どもを愛する気持ちだけでなく、子どもと向き合って共感することができること、子どもとの関わりを大切にし、明るい学級を作っていこうとすることが大切なことだ。また、きちんと授業が行えるように日々努力怠らず、技術をあげようとする態度は、新しい教師だけでなく、ベテランの教師にも必要なことではないだろうか。よりよい教育が行えるように精進していこうとする姿勢が何よりも基本になることだと考える。
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