「集団援助技術(グループワーク)についてまとめよ。」
はじめに
社会福祉援助技術には、直接援助技術・間接援助技術・関連援助技術の3つのアプローチ方法があり、それぞれの援助技術は、相互に関係しあい、関連しあう。この中の直接援助技術には、個人とその周りを対象とした個別援助技術(ケースワーク)と個々に課題を抱えた人たちを集め、集団の力を活用して援助していく集団援助技術(グループワーク)がある。
以下に、集団援助技術とは何なのかについて、その歴史的展開を踏まえてまとめていく。
1 集団援助技術(グループワーク)とは
私達が「人間」としての発達を深く依存している社会とは、簡単に述べると人間のグループである。私達はまず家族という基本的なグループの一員として生まれ、育てられていく。そして、仲間、近隣、学校、サークル、職場など身の回りにあるグループに所属する。いろいろなグループの中でほかの人間との関わりやつながり、そしてグループ経験などにおける学習を重ねて、自らの発達を続けていくのである。この相互作用を通じて「人間」らしさを獲得していく個人であるということをまず理解しておかなければならない。
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