「LANを構築することによって得られる利便性と問題点、及びその通信プロトコルとしてTCP/IPを採用した場合の利便性と問題点を具体的に述べなさい。」
LANを構築することによって得られる利便性と問題点、そしてその通信プロトコルのTCP/IPとNetBEUIの比較について述べていく。
まず、LANを構築することによって得られる利便性と問題点について述べる
利便性の1つとしてデータの共有である。例えば、LANがない環境(以下スタンドアロンとよぶ)でデータ移動の場合、直接データが保存されているコンピュータまで行き、記録媒体を用いて移動先のコンピュータまで行かなければなりません。その点LANの場合、保存されているコンピュータまで行かずに直接LAN経由でアクセスしファイルを移動させることができます。これにより、時間と記録媒体の費用と手間が省けるメリットが発生します。
2つ目の利便性はハードウエアの共有である。例えば、スタンドアロンで作業したいコンピュータが他者に使われている場合、その作業を終えるまで待たなければならない。しかしLANの場合、複数のユーザが同時にLAN経由でコンピュータにアクセスし作業をすることが可能になる。これは、ハードウエアの費用と時間と手間を大幅に省くことが可能になる。
しかし利便性を追求することは、逆に問題点も発生してしまう。その問題点の1つとして、不正アクセスである。LANにより外部との接続が可能になることは、逆に外部からの接続も可能になる。それにより、アクセス制限を施していないLANへ、悪意を持ってユーザの侵入を許すことにつながる。不正アクセスにより、情報の改ざん、情報の漏洩などの問題が発生する。
2つ目の問題点は保守管理項目が増えることである。LANはスタンドアロンに比べ、ネットワーク機器が必要になるためその機器の保守管理が必要になってくる。例えば、ハブの故障によりネットワークの安定性が低下し利便性を損なう可能性がある。
では次にそのLANのプロトコルでTCP/IPとNetBEUIの比較を述べていきたいと思う。
TCP/IPによるLANはルーティング機能のあるネットワークである。ネットワークを論理的に分割して、必要なパケットだけを別のネットワークに配送することが可能である。各論理ネットワーク内だけで閉じている通信(同一論理ネットワーク内同士での通信)のトラフィックは、外部へは流れず、ほかの ネットワーク上のノードに対する通信だけがルータを越えることになる。適切なサイズでネットワークを分割すれば、ブロードキャスト・トラフィックの負荷を 調節できるし、ルータを介して、異なるネットワーク同士を自在に接続できるようになる。パケットのルーティングさえ可能なら、ネット ワーク媒体は問わない。例えば途中の経路としてインターネットを使ったり、公衆回線+モデム接続を使ったりすることもできる。
NetBEUIによるLANはルーティング機能のないネットワークである。ネットワークを論理的に分割して、必要なネットワーク・パケットだけを必要な 場所に送るようなことはできない。このため、ブロードキャストは常にネットワーク内のすべてのノード(コンピュータ)に送信される。ノード数が少ないとき にはこれでもよいが、ノード数が増えてくると、ブロードキャストによるトラフィックの負担が大きくなり、ネットワークが飽和しやすくなる。離れた場所にあるネットワーク同士を接続するのも容易ではない。 NetBEUIは、TCP/IPなどのように、事前に各ノードに対し
「LANを構築することによって得られる利便性と問題点、及びその通信プロトコルとしてTCP/IPを採用した場合の利便性と問題点を具体的に述べなさい。」
LANを構築することによって得られる利便性と問題点、そしてその通信プロトコルのTCP/IPとNetBEUIの比較について述べていく。
まず、LANを構築することによって得られる利便性と問題点について述べる
利便性の1つとしてデータの共有である。例えば、LANがない環境(以下スタンドアロンとよぶ)でデータ移動の場合、直接データが保存されているコンピュータまで行き、記録媒体を用いて移動先のコンピュータまで行かなければなりません。その点LANの場合、保存されているコンピュータまで行かずに直接LAN経由でアクセスしファイルを移動させることができます。これにより、時間と記録媒体の費用と手間が省けるメリットが発生します。
2つ目の利便性はハードウエアの共有である。例えば、スタンドアロンで作業したいコンピュータが他者に使われている場合、その作業を終えるまで待たなければならない。しかしLANの場合、複数のユーザが同時にLAN経由でコンピュータに...