資料:4件
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地方分権改革
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地方分権改革
1990年に入り、地方分権改革が大きな政治課題となった。地方分権改革は、国と地方自治体とが分担する役割を明確にし、地方自治体の自主性・自立性を高め、個性豊かで活力に満ちた地域社会の実現を目指すこと、そして改めて国と地方の関係を対等にし、対等な協力関係を構築していくことを基本理念としている。
理念を持つに至ったその背景として、社会経済環境の変化がある。背景の1つは、中央集権型行政システムの制度疲労である。戦後、資源や人、情報を重点的に中央へ集めることにより急激な経済成長を遂げた日本だが、その逆効果で地方は活力を奪われた。そして半世紀の間に環境は変化し、中央集権型行政システムはその
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地方分権改革
地方分権
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日本の地方分権改革の流れ
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日本の地方分権改革の流れ
欧米各国の中央・地方関係については、これまで、中央政府への分権化の程度に着目して、アングロ・サクソン型と大陸型との基本的な二類型が対比されてきた。さらに、このような分権と集権と言う二類型の基本的区別に加えて、中央政府と地方政府との間で行政事務の配分は明確に区別されているかという分権と融合の整理軸からアングロ・サクソン型を分権・分離型、大陸型を集権・融合型とする分類方法が見られる。
しかしながら、アメリカだけでなく、ヨーロッパの国々においても、共通して中央政府機能の拡大が見られるようになり、それに伴って、中央集権化の傾向が強まってきたことから、アングロ・サクソン型と大陸型の二類型の基本的な差異は以前よりも縮小している。とりわけ、第二次世界大戦後、各国が福祉国家への道を歩み始めるようになると、大陸型の国々でも中間レベルの政府を完全自治体に改める改革が行われる一方で、アングロ・サクソン型の国々でも、国の事務を地方に委任する方式が活用されるようになったために、両類型の対照性はより一層希薄化している。
さらに、福祉国家の形成は、中央政府機能の拡大・強化だけではなく地
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地方分権化改革の政治分析
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はじめに
国から地方への補助金の削減、交付税の見直し、税源移譲を一体で進める税財政改革という三位一体の改革。地方分権を進め、国と地方の財政再建を図る狙いの下で、1年目の004 年度は全国の自治体に対して補助金約1兆円、交付税など約3兆円を削る一方、税源移譲は約6500 億円しか行われなかった。そのため、「負担を押しつけるだけ」などと地方から不満が続出し、2004 年5月に閣議決定された「骨太の方・第4弾」では、2006 年度までに3兆円規模の税源を移譲する方針が盛り込まれた。
小泉首相が3兆円の税源移譲の大枠を示して以降、参院選前のめくらましだという意見があった一方で、地方分権化改革の議論は加速度的に進んできた。同時に、改革を巡って、地方公共団体のコスト削減を最大の目的とする財務省と、地方公共団体が自立的な行政サービスを行うことができることを最大の目的とする総務相の間の対立が大きく報じられ、どのような政治的な決着が図られるのかが非常に注目を集めた。
今回のテーマである地方分権化改革において注目されるのは、それに関係する各アクターが、大枠での目的は同じであるにも拘わらず、全く異なる思惑の下で地方分権化改革を推進しようとした点にある。それぞれのアクターにとって譲れない主張が存在するため、目的は同じであるにも拘わらず、三方一両損でなければ改革が進められないのだ。そのため、トップダウン的な改革が求められ、抜本的な改革には首相のイニシアティブが必要となったと言える。
私は、全く異なる思惑を彼らがどう一致させていったのかという点に興味をそそられ、このレポートを書くに至った。そこで今回のレポートでは、複雑なアクターの対立の中で、アクターたちが「三位一体の改革」を生み出した構造的な背景を追うとともに、2004 年7月の参院選を挟んだ2004 年の1 年間の間に小泉首相やその他のアクターがどのように利害を一致させていったのかを描き出したいと考えている。
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