1.教材のAmerican Government(PP37-48)を読み、米国政治vs日本政治を比較し、一般的な政治意識などについて、類似点や相違点を述べなさい。
アメリカと日本は同じ民主主義国家であるが、国家と政治に対しての考え方には違いがある。日本の議院内閣制とアメリカの大統領制の政治体制の特徴を中心に、比較して考えてみる。
日本が採用する議院内閣制は、内閣が議会の信任に基づいて作られ、内閣のほうは議会に対して連帯的な責任を負うという政治体制である。これは、内閣が国民の代表者からなる議会を無視して、勝手な政治を行わないように考えられたものである。内閣が国民の信託に違反した場合、責任を追及することができるため、責任政治が保証されていると言える。議会(国会)で最も大きな勢力をもっている政党のリーダーが首相となり、国政を動かしている。
行政のトップである首相(=内閣総理大臣)は、立法府である議会からの指名によって決定する。議会を構成する議員は、国民の投票によって選ばれているので、国民は間接的に首相を選ぶことになる。これは典型的な代議制(間接民主制)である。
日本の議院内閣制では三権分立制...