連関資料 :: 「人間の尊厳」について

資料:2件

  • 尊厳ある人間としての死」についての考察
  • 「尊厳ある人間としての死」について考えるに当たり、問題視されることが多い「安楽死」について考えたいと思う。 まず、「安楽死」には、大きく分けて七種類ある。 自発的積極的安楽死  本人の意思を尊重した人為的な安楽死 自発的消極的安楽死(尊厳死)  本人の意思によって無駄な延命措置を排除するもの 反自発的積極的安楽死(慈悲殺)  対応能力のある患者の意思なしに、又は意思に反して安楽死させるもの 反自発的消極的安楽死  同様の患者に対する徒な延命措置を止めることによる安楽死 非自発的積極的安楽死(慈悲殺)  対応能力のない患者に対する人為的安楽死 非自発的消極的安楽死  対応能力のない患者に対する非人為的安楽死 間接的安楽死  苦痛の緩和を目的とした処置により、患者の死を早める結果が非意図的に出てしまう、或いは、死を早めてしまう可能性を認知した上で苦痛緩和処置を施し、結果的に患者の生命を縮めるもの ここで、「安楽死」という言葉を調べてみた。 大辞林第二版  『助かる見込みがない病人を苦痛から解放する目的で、延命のための処置を中止したり、死期を早める処置をとること。また、その死。安死術。オイタナジー』 広辞苑第五版  『助かる見込みのない病人を、本人の希望に従って、苦痛の少ない方法で人為的に死なせること』 定義がそれぞれ異なっているが、少なくとも「間接的安楽死」については「安楽死」と名付けるのはあまり相応しいとは言えないだろう。広辞苑(第五版)で採用されている定義に従うならば「非自発的安楽死」や「反自発的安楽死」も安楽死とは言い難いということになるが、今回は「間接的安楽死」についてのみ除外する。  論じ易いと思われる「反自発的積極的安楽死」と「非自発的積極的安楽死」について述べることにする。特に前者の場合は顕著だが、「慈悲殺」と呼ばれる様に、慈悲を以て行った行為にせよ、その実は殺人行為であると言わざるを得ない。
  • レポート 社会学 安楽死 尊厳死
  • 550 販売中 2005/12/05
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