Z1109生徒指導・進路指導の研究(中・高)
①「教科教育と教科外教育とはどのような関係にあるかについてまとめ、その構造と課題について述べよ」09年度2月
教科教育とは学科指導のことである。教科外教育とは「生徒指導」や「特別活動」を指す。つまり教科教育は生徒の「知」を支え、指導する。教科外教育は生徒の「情」「徳」など主に精神面の育成を主としている。ともにバランスよく相互に指導することが望ましい。教科教育は基本的に教科書に沿って授業を展開する。教員は授業計画を練り、それに則った授業を行う。その上で授業態度や試験などで生徒を評価する。いっぽう教科外教育の構造は様々である。基本的に「望ましい人間形成」を目標として、その構造が組まれている。
学校教育の目的の一面は、「児童・生徒に対して社会に適応できるよう指導する」ことである。これは「現在の社会に対して自分を合わせ、保守していく」ことだと言えよう。しかし、教育の別の一面として「既存の社会に合わせるのではなく、それを改革していく人物を育成する」ことがある。これらの二面は互いに矛盾しているが、これらを両立できる人材を育成することも学校教育には要...