Z1312 教科教育法英語1
1 クラッシェンが提唱している第二言語習得に関する五つの仮説について述べなさい。
①Acquisition-learning Hypothesis
成人には、第2言語の能力を伸ばす方法が2つある。その2つは互いにはっきりと区別される。これがこの仮説である。第1の方法は、「実際の伝達のために言語を使って習得する方法」である。言語習得は、言語の力を伸ばす「自然な」方法であり、無意識の過程である。第2の方法はlearningによるものである。言語の学習とは、言語について知ることである。習得が無意識的であるのに対し、学習は意識的である。
②Natural Order Hypothesis
文法構造が予測可能な順序で習得される、このことをこの仮設は示している。しかし、文法を習得する順序は人ぞれぞれである。遅かろうが、早かろうが問題はない。
③Monitor Hypothesis
意識的な学習は、成人の第2言語の運用面では、きわめて限られた機能しか果たさない、というのがこの仮説である。つまり授業やテキストで学んだ知識は習得したものをチェックしたり、修正したりする...