第5学年 組 社会科学習指導案
平成 年 月 日(木) 校時
指導者
1 単元 自動車をつくる工業
2 目標
〇 ハイブリッドカーなど、新しく開発されている自動車について興味関心をもち、情報を集めようとしている。 (関心・意欲・態度)
〇 自動車が効率良く安定して生産されているわけについて、働く人々の努力や関連工場とのつながり、機械化や輸送の工夫などと関連付けて考えることができる。 (思考・判断)
〇 調べ活動の中でわかったことや自分が考えたことをわかりやすくまとめることができる。
(技能・表現)
〇 世界の中での日本の自動車会社の工場の発展やこれからの自動車開発について知る。
(知識・理解)
3 指導観
〇 本単元は,学習指導要領社会科の第5学年の目標の(2)「我が国の産業の様子、産業と国民生活との関連について理解できるようにし、我が国の産業の発展に関心をもつようにする。」(3)社会的事象を具体的に調査するとともに、地図や地球儀、統計などの各種の基礎的資料を効果的に活用し、社会的事象の意味について考える力、調べたことや考えたことを表現する力を育てるようにする。」を受けて設定する。
児童はこれまで、大単元『わたしたちの生活と食料生産』で、米づくり・水産業・食料生産について学習してきた。本単元は、次の大単元である『わたしたちの生活と工業生産』に含まれ、この後、工業生産と工業地域・工業生産と貿易について学習してゆく。
私たちの生活は、様々な産業により成り立っている。様々な産業に従事する人々が、社会的条件や自然環境に働きかけたりそれらを生かしたりして生産を高めていることが、国民生活を支えていることや豊かにしていることを児童にとらえさせたい。
現在、ほとんどの家庭が自動車を所有し、毎日必ず目にしている。そして、私たちが生活していくうえで欠かすことのできないものとなっている。そのため、児童にとっても身近なものであり、興味・関心をもちやすく、日常の事象へと繋げていく上で大変意義深い。
〇 本学級の児童(男子19名,女子16名)は、明るく活発である。個々の課題を解決するために、協力しながら調べたり、まとめたりすることができる児童も多い。しかし、発表や話し合いの場では、消極的になったり最後まで課題が解決できなかったりする児童も見られるので、個に応じた支援と評価が必要である。
〇 そこで,本単元の指導にあたっては、近くの自動車販売店を訪ねたり、パンフレットを見せるなどして自動車に関心をもたせ、次に、実際に自動車内部を観察させることによって、より理解を深めさせたい。
そこで、本時の指導にあたって、「つかむ」段階では、自動車燃料の種類を考えながらハイブリッドカーの存在に気づかせ、「しらべる」段階では、ハイブリッドカーと普通の車の違いを予想させたい。「ふかめる」段階では、ハイブリッドカーがつくられた理由を調べさせ、自動車が自然環境に影響を与えていることに気づかせ、「たしかめる」段階では、ハイブリッドカーのメリットを調べさせ、ハイブリッドカーがいかに環境に優しいかを理解させたい。
4 指導計画 (全10時間)
主な学習内容及び学習活動 時間 評価(評価方法) 1 ・近くの自動車販売店を訪ねたり、自動車のパンフレットを持ち寄ったりして、調べてみよう。
1時間 ・自動車の販売店やパンフレットをもとに、自動車についてすすんで調べようとしている【関態】 2 ・自動車工場のある場所、工場の大きさ、様子などを調べる計画を立てる。
1時間 ・自動車工場についてすすんで調べようとしている。【関態】 3 ・自動車がどのような仕組みで生産されているのか予想し,実際に自動車を観察し、どのような工夫がされているか調べる。 1時間 ・多くの情報から必要なことを取り出し、調べ活動を行うことができる。【技表】 4 ・自動車のシートやシートに使われる部品をつくる工場の様子と工夫について調べる。 1時間
・指示書の役割や効率の良い生産の仕組に気付くことができる。【知理】 5 ・自動車をつくる部品が、ジャストインタイムで運ばれてくること、できあがった自動車は国内外に運ばれることを調べる。 1時間 ・教科書や資料から情報を読み取り、自分の考えをもとに発表したりすることができる。【技表】 6 ・世界各地に増えている日本の自動車会社の工場の様子や、現地生産のしくみについて調べ、日本の工業について考える。 1時間
・日本の自動車工業が抱えている問題について多角的に理解することができる。【知理】 7 ・なぜハイブリッドカーが開発されたのか考え、話し合う。 1時間
(本時) ・ハイブリッドカーなどについてすすんで調べようとしている【関態】 8 ・新しい自動車開発の工夫や努力、これからの車について調べる。 1時間 ・消費者の要望に合うように工夫されて、自動車の生産がなされていることについて、消費者の立場になって調べている。【思判】 9 ・これからの自動車の開発、世の中の変容について調べ、予想を立てる。 1時間
・自分の生活と関わらせて工業が重要な産業であることを考えることができる。【思判】 10・まとめとふり返り。 1時間
5 本時の目標
ハイブリッドカーと普通の車の違いを調べ、ハイブリッドカーが開発された背景について理解することができる。
6 学習指導過程
段階 学習内容及び学習活動 指導上の留意点 評価(方法) 資料
準備 つかむ
5
分 1 ハイブリッドカーという車の種類があることを思い出す。 〇 自動車燃料について考え、絵やヒントからハイブリッドカーという存在に気付かせる。
プリウスの絵 し
らべる
10分
2 ハイブリッドカーとふつうの車の違いを予想し、発表する。
〇 教科書や資料集は使用せず、自力で予想を立てさせる。 〇ふつうの車との違いを進んで調べようとしているか。(ノート・発表) ふかめ
る
20
分
3 ハイブリットカーがつくられた背景を調べる。 〇 教科書を使って、ハイブリッドカーの特性に気付かせる。
〇資料から、ハイブリッドカーをつくろうとした背景について考えることができたか。(ノート・発表)
〇 個人個人で調べ、学習班で話し合い、発表する。
排気ガスで空気が汚れてきたから。
環境問題を考えて。 〇 個人個人で調べさせ、その後、学習班で話し合わせる。
〇 班でまとめた意見を画用紙に書かせ、黒板に掲示する。
たしかめる
10分
4 ハイブリッドカーの良さを調べ、発表する。 〇 ここでは、班ではなく個人個人で調べさせる。 〇ハイブリッドカーがいかに環境に優しいかを理解できたか。(ノート・発表) グラフ
カタログ
1ℓで走れる距離がふつうの車より長くなった。
二酸化炭素排出量が少ないので環境に良い。
安全性がある
〇 教科書P65上図やグラフを見て、燃費が良くなっていることに気付かせる。
〇 環境に優しいだけでなく安全面や、快適性に優れていることを理解させる。
〇 ハイブッリドカーのカタログには今日学習した内容が詳しく記載されていることを知らせる。
〇 環境にやさしい車を『エコカー』とよぶことをおさえ、次時につなげる。 7 板書計画
日
付
使用グラフ (livedoorニュース 2009年4月4日の記事より抜粋)
②班の考え
③班の考え
①班の考え
ハイブリッカーの良さはなんだろう?
まとめ
学習問題:どうしてハイブリッドカーがつくられたのでしょう
児童の予想
まとめ:ガソリンを使う量や、二酸化炭素の排出量を減らして、自然環境を守るためにハイブリッドカーはつくられた。
⑥班の考え
ハイブリッドカーの誕生
ハイブリッドカーの良さはなんだろう?
⑤班の考え
ハイブリッドカーとふつうの車の違いは?
学習課題:どうしてハイブリッドカーがつくられたのでしょう?
ハイブリッドカーとふつうの車の違いは?
④班の考え
児童の意見
プリウスの絵