私は人権のあり方について、また人権がどのような考えのもと成立してきたのかについて、述べていこうと思う。それは、第4回の講義を聞き、今まで自分が思っていた人権のあり方が、矛盾のものに成り立っていたということがわかり、そのことについて興味を持ったからである。
日本では、前々から新しい人権を基本的人権に加えるべきかどうかの憲法改正論議がされてきた。そもそも人権は天賦人権といわれ、自然権であり生来の権利であると考えられている。フランス人権宣言では、「人間は自由かつ権利において平等なものとして生まれ、また生存する。」、世界人権宣言では「法の支配によって人権を保護することが肝要」、日本国憲法では「侵すこと...