国民の年々の所得の増加を経済成長というのだが、この国民所得を前年より増やすための要因には資本蓄積、資源、労働人口、有効需要の大きさ、技術的進歩などかあげられる。経済成長についての理論で有名なのがハロッド・ローマーによる不安定性方成長論やモデルとサミュエルソン・ソローらの安定性型成長モデルである。この区別は景気変動における均衡化的安心モデルと拡散的不安定モデルと対応する。このように経済は様々な循環の中で、あるいは循環を伴いながら成長し、循環の周期も様々である。
では実際に経済が成長するためにはどのような諸条件が必要なのか、まず一番大切な条件が財政・金融の安定で、このためには物価の安定が大切で、投資・貯蓄を促進させる。理論からも投資率と貯蓄率は等しく増加していき、実際も貯蓄率が大きくなればなるほど経済成長率は大きくなり、もし貯蓄率が逆に下がってしまうと経済成長率は小さく、またはマイナスになってしまう。
国の財政規律の確保も大切である。政府により国債の大量発行が行われるような事になると、民間の資金調達と競合を起こし、金融市場が逼迫して金利を上昇させ、民間の資金調達が阻害されるクウディ...