大学院研究計画書です。書き方の参考にもなります。
【研究の動機】
高校時代、ひとりのクラスメイトが在日韓国人であることを告白してくれたことを契機に、差別や偏見をなくすにはどうしたらよいのかと考えるようになり、公平かつ正確な報道のあり方ついて関心を持ち始めた。その関心のもと大学においては、法学部ではあったが、学部を超えて社会学部の科目をできるだけ選択し、法学部のメディア法のゼミのみならず社会学部の社会調査法のゼミに所属した。メディア法に関する法理論や判例・事例を検討し、報道被害に対してどのような法的・倫理的救済方法を考えうるか研究する一方で、社会調査法のゼミで、実際に自分が取材・編集する側に立つことで、報道する側の言動や心構えを実践的に学び、ジャーナリストは真実性を大事にし、市民の信頼を裏切らない高潔な存在であるべきという考えに至った。
また、学外においては報道の現場を自分の目で見るために、テレビ局の番組制作部でアルバイトとして働いたり、現役ジャーナリストによる講義を受けることができる放送人養成塾に通った。そこで、取材の素材の編集はどこまで自由にできるのか、取材相手の意向をどこまで取り入れるのか、取材情報は取材する側とされる側のどちらに...