『恋人選びの心性淘汰と人間性の進化』まとめ

閲覧数1,404
ダウンロード数0
履歴確認

資料紹介

資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

恋人選びの心 性淘汰と人間性の進化 2010年 ジェフリー・F・ミラー/長谷川眞理子 本書で私は、人間は全知全能の神によって作られたのではないが、無目的で愚鈍な自然淘汰によって作られたものでもないと論じるつもりだ。私たちの進化は、それよりはもう少し知的な過程によって形成されてきた。それは、私たちの祖先が、できるかぎりよい趣味で恋人を選んできたことでえある。私たちは、彼らが持っていた、暖かい人柄やウィットや創造性の高さや知性や、寛容なパートナーに対する性的な好みを受け継いでいるが、彼らが好んだ性質そのものもまた受け継いでいる。
ダーウィンは『人間の進化』の序に「本書の唯一の目的は、第一に、人間も他の種と同様、それ以前に存在していたなんらかの種から進化してきたのかどうかを考察すること、第二に、その進化の様子を考察すること、そして第三に人種と呼ばれるものどうしの違いがどれほどのものであるかを考察することである」と書かれている。
自然淘汰は、その種の個体を環境に適応させていくのに対し、性淘汰はそれぞれの性を異性との関係で形作っていく。
例えば、もしも性淘汰の理論がなかったならば、20世紀の科学...

コメント0件

コメント追加

コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。