クライエント中心のカウンセリングは、1940年代にアメリカのロジャーズによって初めて発展させられた。人間の成長と変容に対する、絶えず継続的に発展しつつあるアプローチである。このカウンセリングは、「非支持的カウンセリング」とも呼ばれている。従来のカウンセリングの理論に基づいた指示、助言、解釈などを批判し、クライエントの話を傾聴することを重視する療法である。
クライエント中心という言葉は、「何が傷つき、どの方向へいくべきか、どんな問題が決定的か、どんな経験が深く隠されているかなどを知っているのはクライエントだけであるという事実である」というロジャーズの確信に端的に表明されている。
カウンセラ...