資料:4件
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脳性麻痺について
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脳性麻痺について
1.定義(by 昭和43年厚生省CP研究班会議)
『脳性麻痺とは、受胎から新生児期(生後4週間以内)の間に生じた脳の非進行性病変にもとづく、永続的なしかし変化しうる運動及び姿勢の異常である。その症状は2歳までに発現する。進行性疾患や一過性運動障害または正常化するであろうと思われる運動発達遅延はこれを除外する。』
疫学的な見地において脳性麻痺の発生率を見てみると、かつては出生人口1,000に対して2,0人前後と言われてきたが、産科学及び新生児医学を含む周産期医療の急速な発展により、最近では発症人口1,000に対して1,0人前後と減少傾向にある。
この背景には、①全体的な出生率の低下、②High risk babyにおける死亡率低下による痙直型脳性麻痺児の増加傾向、早期交換輸血によるアテトーゼ型脳性麻痺児の減少といった類型別発生構造の変化、③CTやMRI による画像診断の飛躍的な発展に伴う脳性麻痺との鑑別診断の進歩、などが挙げられる。
また、我が国では発症の時期を限定しているのに対して米国諸国では発症の時期を限定していない事で脳性麻痺の発生率が高くなっている。
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脳性麻痺を持つ女性とその母への福祉介入の事例
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脳性麻痺による体幹機能障害をもつ娘と高齢で腰痛を抱える母親への援助を保健・医療・福祉の関係機関の連携において考察していく。
まず、孝子(仮名)は寝たきりであり、介助者の母親は腰痛などの体調不安を抱えているが、本人も母親も在宅生活をしたいという希望があるため、その希望に沿った援助を考えていく必要がある。しかし、今のままではまた母親の体調をくずしかねないことから、母親の介護負担の軽減策から考えていこうと思う。
隣のAさんを通じて民生委員との交流はあるようなので、その民生委員を通じて障害者手帳1級である孝子の福祉用具のレンタルについてE市に申請をしてもらう必要がある。その目的は生活の改善と自立度の向上、介護負担の軽減である。この福祉用具が生活を築くための支援の一部を担っていくことになるため、本人に合った福祉用具を使う必要がある。よって、福祉用具を選ぶ際には福祉用具プランナー、福祉用具相談員、PT、OTなどに選定を支援してもらうことが理想である。孝子が利用額の1割負担で福祉用具をレンタルするので、母親の介助負担を軽減する福祉用具は入浴担架、入浴補助用具、移動用リフト、特殊寝台、体位変換器、特殊便器、特殊尿器であろう。これらの福祉用具をそろえたら母親の身体的負担のかからない福祉用具の使用方法や介助方法の指導を福祉用具プランナー、福祉用具相談員、PT、OTなどから受ける必要がある。
孝子の健康状態は排便障害や褥瘡、尖足、感情失禁などの問題があるため看護的ケアを必要とするとおもわれる。また、栄養状態も悪いことから、食事・家事援助も必要である。民生委員を通し、E市の介護福祉課から地域の在宅介護支援センターのケアマネージャーを紹介してもらい、ケアプランを作成する必要がある。
訪問看護としては月2回程度主治医と緊密に連絡をとりながら、症状と体調全般をチェックし、必要に応じて本人にアドバイスを行う。褥瘡の手当、や栄養指導などである。改善すべき点などがあればケアマネージャーやPT、OTなどとも相談し、介助に必要な関節可動域の維持や以前はできていたが、介助にたよるようになってしまったADL、更衣・食事・排泄行為の指導を行う必要もあるだろう。
訪問介護としては毎日夕方に1時間程度重くてかさばるものの買い物や大きなものの洗濯、布団干しなど母親の腰痛を悪化させる要素のある家事行為の援助や米、野菜をはじめとする食材や飲料などの食料品の消費状況をチェックし、日々の献立や栄養面での問題点を検討しながらできれば母親も一緒に夕食の調理をする。そして、母親の介助方法にも改善点があればホームヘルパーが指導する必要があるだろう。
この他に社会福祉協議会が実施している週2回のお昼の配食サービスと地域ボランティアによる弁当宅配サービスを組み合わせて利用すれば量的にも栄養的にも悪化していた栄養状態の回復もカバーできると思われる。
感情失禁など精神的な不安定さをみせている孝子であるが母親以外の医療、介護の専門職、地域ボランティアが介入することで、閉鎖的であった家庭環境になんらかの変化が生まれてくると思われる。他人が介入することを受け入れるか、拒否をするかによって援助する者の介入の仕方も変えていく必要があるため、ケアマネージャーが中心となってこれら援助者間で情報の提供をしていくことも必要である。
一方孝子の介助者である母親あや(仮名)は介護意欲があるが、腰痛や栄養状態の悪化により体調不安を抱えているため、介護保険の認定判定をする必要がある。民生委員を通じてE市の介護保険課へ申請をし、調査員による
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