哲学概論 第2設題

閲覧数1,857
ダウンロード数9
履歴確認

    • ページ数 : 3ページ
    • 会員880円 | 非会員1,056円

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    「カントの哲学を、それに至る歴史とともに要約せよ。」
     カントは、認識や存在にかかわる狭義の「哲学」(純粋理性批判)、「倫理学」(実践理性批判)、「美学」(判断力批判)に関して体系的思索を残し、近代哲学の基礎にすえた人物である。
     カントの哲学は、人間のさまざまな意味における「理性」の権限をはっきりさせた「批判哲学」とされる。その内容は、人間の諸能力や経験の全体、存在者の全体(宇宙、世界) のあり方を明らかにするものであり、個別の経験をはるかに超越した構造を扱い、論ずる哲学という意味で、「超越論的哲学」と呼ばれている。以下ではカントの哲学を、純粋理性批判、実践理性批判、判断力批判の3つの批判を中心に具体的に述べていく。
    純粋理性批判(1781年)
     カントは、まず人間の認識能力をまず三つに分けた。すなわち、感性、悟性、理性である。
    人間は感覚を通して、世界を認識しようとする。しかし、あるがままの世界というものは無秩序で混乱したものにすぎない。それを秩序ある整然としたものと認識できるのは、人間が、経験的にではなく、先験的に、時間と空間を直観できるからである。この直観の能力をカントは「感性...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。