『図画工作科の学習指導において、「楽しい授業」、「わかる・できる授業」は、どのようにして構築されるのか、自分なりに両者を定義づけて述べなさい。その際、手段的美術教育論およびそれへの批判との関連付けを行うこと。』
「楽しい授業」とは、子どもたちが自ら「描きたい・作りたい」という自発性から出発できる授業である。「上手やね」「いいね」といったおだての決まり文句より、「楽しかったね」「うれしかったね」といった子供のその表現の根本にある心情や、子供が伝えたかったことに即した共感による受け止めが大切である。その木成の表現が常に共感的に理解され、受容される環
『図画工作科の学習指導において、「楽しい授業」、「わかる・できる授業」は、どのようにして構築されるのか、自分なりに両者を定義づけて述べなさい。その際、手段的美術教育論およびそれへの批判との関連付けを行うこと。』
「楽しい授業」とは、子どもたちが自ら「描きたい・作りたい」という自発性から出発できる授業である。「上手やね」「いいね」といったおだての決まり文句より、「楽しかったね」「うれしかったね」といった子供のその表現の根本にある心情や、子供が伝えたかったことに即した共感による受け止めが大切である。その木成の表現が常に共感的に理解され、受容される環境への信頼があって初めて子供は心を解放し、あるがままの自己表現をすることができる。子ども同士でも同じである。お互いに個々のよさを認め合える学級へと成長していく。
「楽しい」感じさせるには、教師が子どもたちにとって魅力的な教材の開発をしなければならない。また、その子らしい表現の追求をいかにして支援するかが重要である。「より良く描きたい」「もっとこうしたい」という表現の追求を個々の要求に応じて応答的・情報的に支援していくことは大切である。教師の知識...