『小学校において教育相談を行う場合、どのような点に注意しなければならないか。いじめ・不登校のいずれかをとりあげて説明せよ。』
学校において、不登校、いじめ、暴力、学級崩壊など、様々な問題が取りたたされている。このような問題に深刻な時代だからこそ、教育相談は学級教育において重要な教育活動の1つといえるだろう。残念ながら、これらの問題は克服されないまま複雑になり、今日に至っている。その様々な問題の中でいじめ問題を取り上げ、小学校に置いて教育相談を行う場合、どのような点に注意するべきなのかをみていきたい。
いじめ問題は昔からあったものであるが、時代は池により刻々と変化し、最近では陰湿化し、程度もひどくなっている。 その特徴は「いじめの可視性の低下(主観化、偽装化、正当化、情報の遮断など)」「立場の入れ替わり(いじめの強要、被害者・加害者の立場の流動性)」「スティグマ(烙印)の拡大(弱点のみならずまじめ、好成績の者にも)」「集合化(複数のリーダー、不特定多数の慣習、見て見ぬふり)」「止めの消失(子どもの共感能力の低下、仲裁者の不在)」「いじめと非行の接点が曖昧(暴行、恐喝、窃盗)」の6つが...